1年契約のディスカウントで、945円/月で2GBのメモリと100GBのディスク、というのに惹かれて。KVMです。別に仮想化の方式はどうでもいいんです。
このWebサーバ(wtnb.mydns.jp。やっぱり月額1000円未満のVPSで、DTIのServersManです)との比較で言うと、
項目 | wtnb.mydns.jp | CloudCore VPS |
---|---|---|
CPU | Intel Xeon L5520 @2.27GHz (2core) | AMD Phenom 9550 (1core) |
メモリ | 512MB~2GB | 2GB |
ディスク | 30GB | 100GB |
OS | CentOS 5(x86) | CentOS 5(x86_64) |
仮想化方式 | OpenVZ | KVM |
CPUはwtnb.mydns.jpのほうが良いですね。メモリとディスクはCloudCoreの方が良い。ネットワークは測定していないけど、wtnb.mydns.jpも特に不満はないけど(sshでログインして操作しているとたまに引っかかることがあるが)、CloudCoreもKDDIだから問題はないんじゃないのかな。wtnb.mydns.jpはIPv6も使えるけどCloudCoreはv6のアドレスはくれない。ServersManも契約したときは32bitしか選べなかったけど、今は64bitのOSを使えたりする。
とりあえずWorld Community Grid(BOINC)を走らせているけど、CPUの性能に関しては、BOINCのBenchmarkだと
- wtnb.mydns.jp: 927 floating point MIPS (Whetstone) per CPU, 1993 integer MIPS (Dhrystone) per CPU
- CloudCore: 1074 floating point MIPS (Whetstone) per CPU, 2765 integer MIPS (Dhrystone) per CPU
とCPUの単体性能であればCloudCoreの方が良い値になる。ただ1コアだからなぁ。
比較のために。普通の実マシン(いずれもノートPC)の場合は、以下のような感じになります。1コアはCore2Duoの1コアの半分の性能というのが目安かな。まあサーバやるには充分でしょう。
- Core2Duo(T7500/2.20GHz, Vista): 2132 floating point MIPS (Whetstone) per CPU, 4686 integer MIPS (Dhrystone) per CPU
- Core2Duo(P8700/2.53GHz, XP): 2635 floating point MIPS (Whetstone) per CPU, 5623 integer MIPS (Dhrystone) per CPU
- Core2Duo(P8400/2.26GHz, Fedora16): 2178 floating point MIPS (Whetstone) per CPU, 11954 integer MIPS (Dhrystone) per CPU
KVMの完全仮想化と言ってますが、ディスクは/dev/vdaに見えているし、ethtool -i eth0でドライバを見るとNICもvirtio_netを使っていました。操作していても、I/O系の性能は問題ないんじゃないかなと思える。
契約までの流れですが、全て平日の出来事ですが、
- 22:09 申し込み(Webフォーム)
- 22:10 注文書がメールで届く
- 翌日10:28 請求書がメールで届く
- 12:46 設定完了メールが届く
- 翌日5:55 銀行振込&振込連絡(Webフォーム)
- 5:55 振込連絡ありがとうメールが届く
というわけで、現在はカード払いができなくて、銀行振込のみでした。夜に申し込んで翌営業日の昼頃に使えるようになって、10日間は無料で使えます。請求書の支払期限は1ヶ月先の日付けがありました。会社とかだと「月末締めの翌○日払い」なんてのはよくある話だと思いますから、それにも対応できるという話かと。
気になるのは、設定等を人手でやっているのではないかという疑惑(笑)。クラウドのホスティングだと普通は自動で配備してくれてすぐに使い始められるというのが多いと思います。例えばwtnb.mydns.jpの場合は、もちろんカード払いですが、21:04にWebフォームで申し込んで、例のメールアドレスの生存確認みたいな確認はありましたけど、2分後の21:06にはブートできていました。明らかに人によるオペレーションは入っていません。
人ごとだからどうでもいいっちゃどうでもいいんですけど、月1000円未満のサービスで人力を絡ませてるとすると、収益を上げられないと潰れるのが当然ですから「こいつらやっていけるのかなぁ」と継続性が心配になります。だから年間契約みたいな契約形態を強いられているのかもしれません。
まあこのサービスも始まったばかりのようで、管理画面のサーバの初期化(OS再インストール)メニューすらグレーアウトされてますから、今後整備していくということになるんでしょう。
これから100GBをチマチマ埋めていこうと思います。いま写真データが65GBくらいあって、バックアップを取りたくてもwtnb.mydns.jpの30GBに入りきらないのが気になっていた(追加料金を払えば増やせるので、増やしてもいいけど)。100GBあれば入るよね、というのが一番の契約動機だったのです。スカスカのCPUはWorldCommunityGridで100%埋めればいいかなと。wtnb.mydns.jpのトラブル発生時の移転先という意味もないわけではないですが。
今さらですが料金を比較すると、wtnb.mydns.jpのディスク容量追加のほうが安かったのね…
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