ほとんどノーマークだった感じの選挙ですが、投票日を前にして周知度も低いし、投票率は低くなるんじゃないかな。私もほとんど何も把握しておらず、この状態で投票所に行くことには不安を感じます。被災地だけではなく、少なくとも東日本は延期して欲しかったです。そういう意味では全国での延期を主張して数に敗れたみんなの党は得点を稼ぎました。
党で言えば、自民党の「絆」のポスターはいいですね。民主党のポスターとは雲泥の差です。
しかし現代になっても選挙公報のPDFすら配らないというのはどうなのかな。
知事選は3人だと思っていたら4人の戦い。失礼な言い方ですが、泡沫候補が1人出ていたようです。選挙公報もポスターも出してないレアモンスターで、彼に投票したくなる衝動を抑えきれるかどうかが不安です。
神奈川県は政令指定都市が多く、県民900万人の内、横浜市に360万、川崎市に140万、相模原市に70万と6割以上が政令指定都市の住民で、あまり権限のない県知事ということになっており、となりの東京都は人口は1300万人と神奈川県と大差ないレベルですが政令指定都市がなく23区が都に直属なので異常に都の権限が強くなり、神奈川とは落差があります。この落差が前知事を翻弄した形に。
候補者を見ると、ほぼ2択でしょう。相乗り候補の黒岩さんか、市町村長の代表としての露木さんか。川崎市長も露木さんを推してます。公約の内容を無視すれば、中央から来る有名人か、県内の有力町長の県政進出か。
県議選は中原区は定数3に5人の候補者。民主2に自民1という配分でしたが、現職に加えて共産党の人とみんなの党の人が出てます。正直、県議会議員には興味が薄いです。前回誰に投票したかも忘れたよ。政令指定都市からは選ばなくていいんじゃないの?
候補者の顔ぶれは以下の通り。太字は現職。
- 民主党:滝田さん、徳安さん
- 自民党:田島さん
- 共産党:むねたさん
- みんなの党:日浦さん
記録を見ると、前回は定数3に候補者4で下2人のどちらが落ちるかという感じの戦いだったようだ。生きたのは徳安さんのほう。今回はどうかな。徳安さんがどのくらい実績を積んだかが問われるんだろう。
市議選。現在の川崎市議会はほぼオール与党のような感じらしく、多数を占める自民と民主が市長の提案に賛成するだけの機関? つまり対立軸はほとんどありません。基本的には波風を立てたいなら自民と民主以外で、そうでないならまあ、それなりに、ということか。さすがに国政とはだいぶ趣が異なります。
中原区は定数10に13人の候補者。現職は7人出ていて、新人は6人です。市長選の顛末により、1人欠員だったんです(阿部市長と齟齬があり候補者を立てられなかった自民の原修一さんが市長選に出て敗退)。公明党の志村勝さん、民主党を離脱したNEC労組の組織内議員(?)の立野千秋さんは出ず。引退でしょうか? ちなみに立野さんは前回はトップ当選でした。このNEC労組の票は今回どこに行くのかな。
元の構成は以下の通り。太字は今回も立候補している人です。
- 共産党:市古さん、大庭さん
- 民主党:潮田さん、東さん
- 自民党:清水さん、松原さん
- 無所属:立野さん
- 公明党:志村さん、吉岡さん
立候補は以下の通り。同様に現職が太字。
- 共産党:市古さん、大庭さん
- 民主党:潮田さん、東さん、押本さん
- 自民党:清水さん、松原さん、原さん、加藤さん
- 公明党:吉岡さん、川島さん
- みんなの党:松川さん
- 無所属:荒居さん
民主は出て行った立野さんの代わりに押本さんという20代の滝田さん(県議)の秘書を出してきただけで、公明党も基本的には交代しただけ。一方で自民党が30代の新人候補を2人立てて攻勢に出たという感じですね。前回議席を減らして欠員まで出してますから、前々回のレベルまでの回復を狙う。加藤さんは田中一徳(衆院議員)の秘書という元ラガーマンです。
みんなの党の松川さんは前回は自民で出て約300票差で敗退してますが、今回はどうか。荒居さんはちょっとどういう人なのか、よく分からない。等々力町内会の人? ぐぐってもふざけたプロフィールしか出てこない。ただ、選挙公報にある「自転車専用道路の整備」はちょっと目を引く。
顔のインパクトで言えば現職の清水さんのポスターの怪しい笑顔が一番かな。以前は無所属で「本人」の人だったと思うけど、自民に入ってたんですね。清水が勝つという名前がどうしても不愉快なんですが(笑)
しかし勢力図がどう変わっても、オール与党な状況は変わらないでしょうね。