クラッシュの季節

激しい打ち合いになった京都から帰ってきたら、自宅サーバのディスクが死んでいた。その顛末を書いておこうと思う。徒然。

帰宅してPCを開いてもメールが読めないので、ログインしてpsと打つとmuninのプラグインがずらずらずら…dmesgもコマンドが実行できない状態に(実行ファイルをロードできない)。よくログインできたな…と感心している場合ではない。電源を落として入れなおそうとすると、凄い音が。上がるわけがない。

とりあえず小型省電力サーバを物色したけど、うちには新たにマシンを購入するお金はないということが分かった。反射的にVPSを契約。1000円/月の予算で良さそうなところを選んだ。これで長かった自宅サーバ時代が終了した。2002年からだから、8年間ですね。

VPSはログインしてみたら、最近仕事で使うこともあるOpenVZ(というかVirtuozzo)でした。

契約したところは、メモリは512MB~1GB、ディスクが30GB。まあ当分は大丈夫だろう。何気に自宅ノートPCよりもスペックが上がっている。この数字は、4~8コアで50GB程度のメモリを載せて、1台で100台くらいは入れてるのかな? メモリが多めなら1台100万円くらいだとして、月1000円で100台埋められれば10ヶ月でマシン代はペイする。まあもうちょっとがんばって、50万くらいのサーバに100台くらい詰めてるかも。あとはネットワーク代とかいろいろ合わせて…。ディスクはRAID6だそうで。箱のRAIDなのか、内蔵ディスクとRAIDカードなのかは不明ですが、仮に2UくらいのRAIDボックスだとすると、これも10~20TBで60~80万くらい? PC2~3台にRAIDボックス1台という感じか。内蔵+RAIDカードだともっと安くはなるだろう。あとは電気代と何なりと…まあ使う側にもメリットがあるわけですから、運営者にはそこそこ利益を上げ続けてもらわないと困りますよね。

感覚的には、性能は悪くないです。CPUもXeon L5520の2.27GHzと出てます。カーネルは64ビットですが与えられたユーザランドは32ビット。まあ私は全部64ビットのほうが好きですけど、現実的な解かと。勝手にマイグレーションされたりするんだろうか。

これまでの自宅サーバは意外にいろいろな使い方をしていて、なくなってみるといろいろと不便になったことに気づくが、実は家の中でやらなくてもいいことだったりする。例えばデスクトップマシンにNTPで時刻を供給していたが、子分は1台だけなので直接ntp.nict.jpにつなげばいいだけだったり。

あと外にサーバがあると不便に思うのは、これまでは普通にFTPやIMAPやBasic認証で、要するに宅内だから平文パスワードを気にせず使っていたのだが、そうもいかなくなってきたことか。他にも写真のバックアップ先だったりしていたのだけど、それはどうするか考え中。

あとはバックアップは重要ですね。MySQLの/var/lib/mysql以下の生のファイルとダンプ、home等を毎日rdiff-backupで別のディスクにバックアップしていて、今回はそれが活躍したんだけど、rdiff-backupのメタデータが多くなりすぎて復元がけっこう重かった。基本的に最新のもの以外に用はないので、そのへんはもうちょっとうまくやろうと思った。あとバックアップしてなかったデータもあったりして(おなじみのミスですね)。VPSの環境のバックアップは、rsyncdが便利。etcとhomeくらいは手元にコピーを持つようにしよう。まあ壊れないと思うけど、プラン変更すると全部消されたりするみたいだし。rsyncだけでも少しは世代管理ができる。

会社でもRAIDが変な動作をして止まったり、自分が作っているストレージのソフトも止まったりしてます。11月はストレージ受難の季節なんですかね。仮想化を進めたおかげで故障の影響範囲が広がってしまうので、どうするかですよね。

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