ベストメンバー規定で制裁金って…それも重大な話ですが、このエントリはその話じゃないです。
鹿島戦は残りの16分を10/7(水)に鹿島でやることになりました。メンバーは原則同等。主審もまた岡田さんかな?
素直に驚きました。Jリーグにこんな英断ができるとは思いませんでした。どうせ0-0からの再試合だろうという気持ちもありました。そのときは「鹿島を叩いて自信を喪失させる機会が増えたのはラッキー」くらいのことは書こうと思ってたんです。
判断としては、中止が天災地変による不可抗力であり誰も悪くないことを認めた上で、双方が納得するような解決策を示したわけですね。もし(理事の社長もサポも含めて)川崎側が騒がなければ0-0からの再試合になっていたでしょうから、まあ…騒いだ甲斐がありました。私も今回の件で鹿島のピッチについてずいぶん悪く書きましたが、心が痛まなかったわけではないです。芝を愛する人には悪いことをしました。すみません。
こういうことの積み重ねで細かいルールができて、規約の完成度を上げていくんだと思います。
いやーこれで、決定を批判しようと手ぐすね引いて待っていた両サポ(私も含む)は拍子抜けですね。日程についても、鹿島も川崎も10/4のホームでの試合(それぞれ相手は新潟、マリノス)から中2日、後ろには10/11の天皇杯2回戦と条件は同じです。代表の試合があります(10/8、10/10、10/14)が、憲剛と内田が10/8のアジアカップ予選(香港戦)を休めばいいだけの話で、影響は少ないでしょう。代表監督は香港戦あたりで岩政を使いたかったかもしれませんが知ったことじゃない。時間こそ決まってませんが、絶妙の日程ですね。
調べてませんが、テセは北朝鮮代表の試合とか重なったりしないんでしょうか?
双方の得失について、金銭面と競技面について書いておきます。
まずは金銭的なものについて。鹿島としては2試合分やるけど得られる入場料は1試合分で、10/7については半券での入場を認めざるを得ないでしょう。もし払い戻しをするなら、そのぶんも大きな損失です。新規にチケットを発行するにしても平日のゲームで中身は16分+ロスタイムのみと、値段付けは難しい。どう見ても赤字は免れないでしょうね。入場無料にすれば施設の利用料は割引になるのかな。たいてい公共施設はそうですが、鹿スタはどうなっているんだろう。周辺の民間駐車場だけは丸儲けか。運営費を抑えるために入場無料にして、照明の不要な昼間にやるかもしれませんね。昼なら子連れでも行きやすいですね。
川崎は2回遠征することになるわけで、泊まりにするか、選手交代ができない16分のみだから選手11人とコーチだけで弾丸ツアーにするかは分かりません。いずれにしても鹿島側ほどではないにしろ、損失はあるでしょうね。ついでに言うと、川崎サポの財布には非常によろしくないです。私も10/7は会社を休んで鹿島に行く計画でいますが、会社を休めるか分からないし、夜のゲームだと行けないかもしれない。
競技面については、鹿島側はあのまま続けていれば追いつけたと現実的でないことを言う人もいましたが、あの状況では鹿島が2点取るよりは川崎が2点追加する確率のほうが高かったのは間違いないです。中止の近辺でも川崎のDFにほころびはなかったですし、中止の数分前にはジュニーニョが水たまりをものともしない抜群のスピードとテクニックで追加点を奪っています。さらに敗色濃厚の終盤における鹿島DFの集中の欠落は等々力やNACK5で証明済み。川崎は前に蹴ってればテセとジュニの能力だけでなんとかなりますから。
ということで、鹿島としては一息ついて疲労回復、環境も良くなって、再開までの有り余る時間を使って同点・逆転のイメージを作っておける。メリットは大いにあるでしょう。環境を考えて田代と増田を入れたのは無駄になってしまいますが、あと1人交代できますし、影響は少ないはずです。こんなことならサブに本山入れとけばよかったですね(笑)。サブもあの日と同等…ですよね?
川崎側は交代も残していないし、デメリットが多いですね。ただ、選手交代のうち、山岸投入は明らかな失策でした。あの環境では、足元の技術がそれほど高くない山岸の生きる場所はありません。彼はパスを受ける動きは得意で、パス回しができる状況であれば充分役に立ちますから、山岸が生き返るという点ではメリットがあると言えると思います。プラスはそこだけですね。今も僕の心は終わらない鹿島戦。
今回の決定で、鹿島戦がサスペンド状態にある間の浦和戦とガンバ戦、マリノス戦の重要度は上がったかもしれないですね。井川の出場停止は解けました。浦和戦の井川と言うとポカやってばっかりのイメージしかありませんが、川崎上昇のキーとなる戦力であることは間違いないので、活躍に期待してます。