終わってみれば4-0でした。ガンバは遠藤と二川という中心の中の中心のような選手を同時に欠いていたのが響きました。どちらかでもいればガンバのサッカーができていたと思いますが。

ソラえもん号がアウェイゴール裏を挑発して戻ってきたとき、すでに勝負は始まっていたのです。良く晴れた秋晴れの等々力。暑かったです。

ここまで悪い試合を続けていましたが、メンバーを変えずにやり方を修正してきました。立ち上がりから中央テセへのロングボールへのこだわりを捨て、つないでサイドの森を有効に使う。森は気持ち良さそうに突破を繰り返してチャンスを作っていく。良い時の川崎の攻撃。悪さの出尽くした広島戦ではものすごい形相でピッチを睨む監督の表情がTVに映ってましたが、やはり修正してきましたね。しかし徐々にガンバもパス回しを思い出して盛り返してくる。このへんがアジアチャンピオンです。というわけで、全体的には互角の戦い。

しかし前半終了直前、森の突破から生まれたCKをテセが豪快にヘディングで決めて川崎が先制1-0。これは大きかった。

後半立ち上がりからはテセへのロングボールも思い出したかのように時折見せながら試合を進める。谷口のミドル2-0、森のクロスをジュニーニョが触って3-0。ここでガンバは森にいいように弄ばれていた安田をあきらめて交代。あとはオマケでしたね。ノリノリ状態で何をやってもいいという感じで。井川も調子に乗ってインターセプトから攻め上がり、なぜかゴール前でジュニのパスを受けてごっつぁんゴール4-0という…ガンバはここで試合をあきらめてGKを交代してみたり、テストモードに。しかし真面目にやってればもっと点は入ったでしょう。ボーナスステージと勘違いしたのか知りませんが、ちょっと強引に打ちすぎです。

3-0以降は森は上がりも自重してましたが、今日の試合は森勇介に尽きると思います。左の宏樹はほとんど上がらずジュニーニョに任せてますから、サイドを使って人数をかけた攻撃ということになると勇介しかいない。彼はインテリジェントのある選手ですから悪い状況で無理して上がったりはしないですし、彼に前でボールを持たせることができている試合は安心して見ていられます。観戦者にとっては状況把握の指標になりますね。最後はルーカスを挑発して時間稼ぎをするという…あれは余計かな(笑)

鹿島がアウェイで大分に勝ち、名古屋が京都に勝ち、浦和が負け、ガスが神戸と引き分けたので、首位と3差の3位に。残り2試合ですが、次の神戸は現在絶好調。今日のように簡単には勝てませんよ。