春休み少年探偵団 (宗田理)
うーん、まあ昭和の少年向け推理活劇小説だとこんなもんだろうな。
という感想になってしまった。小さい子供が辛い目に遭う。なんて大人たちだこいつらは。犯人の計画は杜撰だし教授は不正や縁故ばかりだし、ロクなことがない。そういう時代なのか昭和ってのは。豊島園は健在だしディズニーランドもある世界。Jリーグはまだない。新幹線はあるけど何系の時代だろう。
島だけど車で行けるのか船必須なのかがあんまりはっきりしない記述があったりして。東京圏から瀬戸内海の島に行くのは、だいぶアウェイで厳しいと思うなあ。ハードボイルド早稲女探偵が活躍したのは良かった。
あとは、車を簡単にぶつけるのはヤバいな。普通は死ぬ。狂気の世界だ。
しかし純愛だよなこれは紛れもなく。自分勝手な上司、縁故が渦巻くクソゲー世界で成り上がるために泣く泣く別れて、お互い他人と結婚して子供も産み育て何年経っても、まだくっついてるんだから。それが自分勝手なクソ野郎に殺される謂れはない。そもそもこの犯人は自業自得じゃないか。一人で地獄に行けばよかったのに、被害者を出すなんて。そこんところ分かってんのかよ。
被害者が成仏できますように。残されたものにも幸あれ。
そんなことを思った。