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山椒の実

百年かぞえ歌 (大崎梢)

徳川埋蔵金を探す、みたいな話? フーテンの婚約者の影が…それはいいとして、大作家にまつわる100年前の謎を追う。何が謎で何の謎なのかもわからないまま調査を進める。そして後半に出てくる謎めいた数え歌だ。雰囲気あるでしょ。複数バージョンがあるところなんかもそれっぽい。

舞台は現代、謎は戦前。謎に迫る主人公パーティに立ちふさがる権力と暴力。誰も救われることのない真実に向かい決して折れることなく何度でも立ち上がる。ある種のハードボイルドだ。

述べられている通り、犯人の動機が複雑かつ単純で納得感がないんだよな。そういうもんなんだ、と思えるかどうか。うーん、これが実はリアルではあるのか。あとは証拠隠滅も弱すぎる。警察に任せておけば解決してた説もある。ちゃんとやれ。

という感じでしたが謎解きはいい感じで、現代と100年前が錯綜する、世代を超えた思いはあって、割と楽しめました。