99.9%は仮説 (竹内薫)
科学というものがいかなるものなのかを述べた本。常識を疑えと。そういう世界観を持とうよと。
ともすると流行りの陰謀論に化けかねない話なんだけど、実際いろんな常識を覆して科学は精度を高めてきたし、これからもそうなんだよな。これは20年前の本だけど、今だって続いている営みだ。
反証可能性の話のくだりは良かった。なるほどと。真実と思っているものは仮説でしかなく、ひっくり返る。それが科学を科学たらしめるものなんだと。科学だからこそ、常にひっくり返る可能性を秘めていると。
しかしこのタイトルだと、じゃあ0.1%は確定的に定説なんですよね! と言いたくなるのだが。それもこの本のネタの1つではある。反証可能性ですら、ひっくり返る可能性があるわけだよ。