おなじ墓のムジナ 枕倉北商店街殺人事件 (霞流一)
衝撃的なオープニング。鼻に正露丸で開幕とは。東京と言えばタヌキですからな。ガスサポもそう言ってる。
繰り広げられるタヌキ・クリプティック…ニンジャの世界…末広がり…徳川幕府を倒したのは果たして…謎が謎を呼び、推理が推理を推理する。商店街を股にかけた連続殺人事件の解決は意外なところからやってくるのだ。
最初は地域の広さに対して登場人物が多すぎだろうと心配になったが、最終的にはたいへん面白かった。唐突とも思える謎解きも良い。そっちからか。怪しさはあるけど、こいつに解かれるなら謎も本望と言えるかもしれない。
しかしちょっと頭が弱いという描写のやつが簡単に謎を作ったり解いたりしてるのに、かしこいフリをしている主人公やその仲間は絶対的に有利な立場に身を置きながら、謎解きに至ってないんだよな。結局同じか少し下のレベルだったってことかな。
それにしても、やっぱ連続殺人なんてするもんじゃないね。1回でもミスしたらばれちゃうんだから。SPoFが増えるだけだ。もうちょっと時間や場所を考えないと。いや4年待ってたわけだから、ちゃんと考えてんのか。