ソフト同人小説

だいぶ前のことだけど、私の祖父が見知らぬ人の同人小説に登場していたのを発見した。ノンフィクションの伝記みたいな小説。フリーのブログサイトに連載されていた。元は自費出版(?)したやつだけど、孫が打ち込んでアップしてくれた、みたいなあとがきがあった。著者は祖父と同年代の人かな? まあ、祖父の出演はちょい役でしたが。

この祖父は20年以上前に死んでいる、もはや自分にとっても家族や故人というより「ご先祖様」扱い。その思い出も子供時代のもののみ。だけど、たまたま人名でググったら出てきて、驚くべきことに本人役だったという…

他人の小説に登場するほどロックな男だったかと、正直に感心した。創作活動系に縁があるのはもう一人の祖父の方だと思っていたけど(こっちの祖父も実は文章を書いて自費出版している。私も1冊もらったけど、ついに読み終えることはできなかった!)、こっちもなかなかやるねえ。思えば、小説内の彼の事績に関連するエピソードが私の実際の記憶にもあったりする。感動の再会のような気分だよ。

というわけで思わずその小説を丸ごとダウンロードしてゴニョゴニョやって勝手にEPUB形式に変換して通勤電車で読んでいる。昔の人の文章だから現代人の私には読みにくい面はあるが、割と楽しく読んでるよ。こういう世界も、あるんだねえ。

ああいや、これを読んだあなたに、私をハード同人小説の殺人事件の容疑者役で出してくれって頼んでいるわけではないですよ! もちろん、出してくれたら頑張りますけどね。時刻表のトリックとか、密室殺人とか変装とか叙述トリックとか、猛烈に頑張るからね。どうですかね。

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