我那覇和樹と中村憲剛と俺たち

あの俺たちの我那覇が39歳になった。来月末には憲剛も39。両者ともいまだに現役で、試合に出ている。同じ神奈川県のクラブにキングカズ(52)がいるから霞んで見えるって人がいるかもしれないけど、39でプロサッカーだよ? 我那覇は得点も決めているし(今季ここまで4点)。自分が39歳の頃を思い出しても、まあびっくりするほど走れなかったよね。(私はそうね…寺田周平と同じくらいの世代で、彼らよりももうちょっと上なんだ)

そんなこともあって、最近筋トレを始めている。もう半年は経ったかな。錆び付いた体、衰えた細胞。ベースが怠けきった状態でさらに、全盛期のような成長はしない。そこは実感が凄い。確かに成長のスピードはひどく緩いけど、少しずつ鍛えて、何年でもかけて自分史上最強の体を作ろうと思っているんだ。そこに至るまでに…そうね、怪我しなければ10年くらいで行けるかな。そんな感覚。

自分史上最強と簡単に言ったけど、私は大学時代は割と有名大学の体育会の人間だったので、普通の人間の自分史上最強とはだいぶ違っているんだよね。体育会系じゃなくて、「系」がつかないホンモノの体育会だからね。今ついてる脂肪くらいの筋肉の鎧があった。同じ部に(年代別も含めると)日本代表がゴロゴロいた。そんなスポーツエリート達の中では底辺だったんだけど、一般人と比べるとね。

なんでこんなことを強調するかって考えると、やはり衰えているからだ、ってことになるんだろう。ある本に書いてあったんだけど、スパルタ出身の男は自分から出身地を言ったりしない、って感じのコトワザ(?)があるらしい。極限まで鍛えられているホンモノの男は、わざわざ肩書きを強調する必要がないわけだ。すごく勇気のあるやつか、よっぽど気を許したやつが「あんたもしかして、スパルタ出身?」って聞いてくることはあるのかもしれない。

X年後には、体育会出身だなんてことをわざわざ言わずに、ただ史上最強の自分でいたいものだ。その時、今年39歳の彼らも現役でいてくれたら嬉しいね。

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