1st legを2-0で取って迎えた一戦。先制すれば試合が終わる(相手は4点取らないと勝てなくなる)一方で、逆に1-0にされると、守る(1-0で終わらせて逃げ切る)のか攻める(1-1にして勝利を確実にする)のか、迷いが生じるであろうことは予測できる。東京は川崎のその迷いを突きたいはず。
スタメンはネットが外れるもほぼベストメンバー。1st legで活躍した板倉はスタメンをキープ。ポジションは3バックの右でした。これはレギュレーションの事情もあるんでしょうけど、普通にやれていたし今日も活躍していた。
序盤はどう出るか。状況を考えれば、私は川崎が攻めて東京はまずはノーリスクで守りに入ると予想していました。東京は1失点で即死なのでそれは避けるはずだし、川崎は先制点で楽にゲームを進めたいはず。普通に考えればそれで噛み合いますよね。あるいは普通に0-0のようにナチュラルにやるという可能性もある。いずれにしても川崎は1点欲しくて、東京が2-0を目指したいのは自明。
ところがどっこい、この試合は東京が中盤エリアで激しく当たり、ガンガン来た。早めに1-0にしてペースダウン、そのまま終盤に入ったら2-0にするという流れを想定しているのかな。しかしこのバクチ作戦は素人目に見ても悪手としか思えない。案の定、大したチャンスは作れないし、落ち着いたところの30分、カウンターで失点して試合を終わらせる始末。
阿部のシュートは本当に上手いですね。パスを出したのは憲剛かな? 私はこの時点でもう帰ってもいいなと思いました。東京の選手もだいぶ気落ちしていました。直後にペナルティアークのあたりで見事にワンツーが決まり阿部が余裕の2点目。もうあとはどうでもいいですね。後半やる必要あったの? やって怪我したら馬鹿馬鹿しいでしょ。
結果的には阿部はハットトリック、エウシーニョも2点、大久保嘉人も1点決めて、全く必要ないほどの大量得点で勝ち上がりました。準決勝は仙台が相手ですか。さすがにアウェイは行けないよな…
(追記) 2017/09/05
来週のACLの浦和戦もこの試合と似た状況ではありますが、浦和は第1戦でアウェイゴール1個取ってますから、そこは違います。東京は2-0で延長、3-1では敗退ですが、浦和は2-0で勝利、3-1で延長なんですよね。実際のところ2-0で勝つのと3-1で勝つのは難易度はそう変わらないので、浦和の場合は最初から飛ばし気味に来ても間違いではないわけです。チームの実力も東京と浦和には大きな違いがある。ただ3-1では勝ち上がりは決まらないので、「相手は2-0を目指すのが近道」というのは変わらないです。しかし失点即死というほどではないので。