私は幼少の頃の記憶があまり豊かではないのだが、割と鮮明に覚えている話。
近所に駄菓子屋があったんです。当時すでに流行ってなかった。私はクラスの友人(薬屋の息子)とその駄菓子屋に行き、友人が言うんです。100円を86円にしてもらえるよ、両替って言うんだぞ、スゴイだろ! と。お兄さんか何かとそういうことをしたんだそうです。
で、駄菓子屋のおばちゃんに同じことを要求するわけです。買い物の前に100円玉を86円に交換してもらう。なぜか喜んでて。おまえもやれよ、みたいな感じになって、やったんだけど、やっぱり減ってると思って、86円を100円に変えることはできないの? とおばちゃんに聞いたらダメだと。結局返してもらえませんでした。
子供心にも「こいつ、騙されてるんじゃねーの? むしろおれも騙されたんじゃねーの?」と思いました。今考えると、お兄さんが弟を騙してカネを巻き上げるのはまあしょうがないとしても、店員が子供の無知につけ込んで10円だか20円だか? を騙し取るのは褒められませんね。親が知ったら文句を言いに行くところだよね。私は誰にもこのエピソードを告げずにいましたが、その駄菓子屋はじきに潰れてコンビニになりました。
コンビニ店員は普通バイトの子でも小学生を騙したりはしませんね。試したことはありませんが。
これ、時期はあまり定かじゃないんだけど、引っ越してきた後なら小学校6年生の後半のときの話のはず? しかしエピソードとしては幼いし、あそこがコンビニになる前の駄菓子屋時代ってことは小学校1年生か? 1年で子供だけで駄菓子屋に行くかなぁ。1年の夏に引っ越して6年の夏に出戻りだから、1年のときの友人と6年のときの友人は共通してるんで人物では区別がつかないんだよね。でも持ってった金額が100円200円だから、やっぱ1年生だったんでしょうね。6年なら普通に買い物できてた時期のはずだし。