ゴミ屋敷の主を主人公にしたお話。
読んだ後にいろいろ書評や著者のインタビューを読むと内容と違うことが書いてあったりして、たぶん最初に発表したときとは違う形になったんだろうなぁ。だいぶ端折られた? 私が読んだのはハードカバーのやつです。
主人公 | 6.5 | 流された生きかたが唐突な終わりを得た |
---|---|---|
父親 | 6.0 | こういうのも悪くない人生なのかな |
母親 | 5.0 | 自業自得としか言いようがない |
弟 | 7.0 | MoM。主人公側の不義理にも関わらず、駆けつけてゴミの山と奮闘し、主人公を救済 |
弟の妻 | 5.5 | ハードカバー版のストーリーなら死ぬ必要性は薄かったと思う |
甥と姪 | 5.5 | 特に活躍する場面を見つけられなかったが本人の責任ではない |
妻1 | 6.0 | まー頑張ったほうだと思いますよ |
長男 | 5.5 | 残念すぎる死 |
妻2 | 5.0 | 何のために出てきたか分からないが、彼女の存在で現実っぽさは出せた |
勝二 | 6.0 | 努力の成果を出した |
加世 | 5.5 | 主人公との関わりが薄かったので描写が少なかったのは残念? |
商店の旦那 | 5.5 | 無難に役割をこなした1 |
商店の奥さん | 5.5 | 無難に役割をこなした2 |
商店の若奥さん | 5.0 | 普通の人。ただそれだけ |
吉田一家 | 5.0 | 結局のところ、無力だった |
田村 | 5.5 | プレゼントが最後に救いのひとつをもたらした |
TV局の人 | 6.0 | 現実を動かして世の中を幸せにした |
市役所 | 4.0 | 何もできない上に見積もりすら拒否し、法外な費用を請求。まさに税金泥棒! |
最後の救済は少し唐突で分量も短すぎましたが、読者も弟の登場には救われました。分量が少なかったのは著者がそこには興味がなかったからでしょうね。結局主人公の心理の移り変わりについてはあまり細かく書かれなかったので、この経緯でゴミ屋敷の主になる必然性はなかったと思うけど、実際にそんなもんのはずで、無理やりこじつけるよりはいいのかもしれない。
それにしても市役所の「見積もり拒否で400万督促」は横暴にも程がありましたね。役人はこれだから困る(小説の中ですけど)。