イベント予想

今度の日曜に国政選挙がありますね。参院選はあまり燃えないのだけど、展望なりを書いておこうかと思います。

ネット選挙運動の解禁は見送られたそうですが、今回は我が家の近所では候補者名の連呼を聞きません。何かが起きたんでしょうかね。

参院選のレギュレーションについて。半数改選で、選挙区(定数73人)と比例(定数48人)。比例代表については、記入するのは政党名でも候補者名でも構わない。まあ政党名よりも候補者名を書いたほうが1票の民意としては大きなものになるのではないかと思います(私は政党名しか書いたことがないですが)。ただ参院の比例枠なので、個人名を書く必然性がない。

しかしハッキリ言って「いったい何のための選挙なのか…」という感想しか出てこないな参院選は。しかも今回は民主党の戦術だと思いますが、争点もほとんどないですね。つまらん。

自民党は河野太郎を党首にしとけばねー。あそこが重大な選択ミスでしたよね。それ以後は小泉進次郎が伸びたくらいで存在感をほとんど示せていない。それまでは与党だったから注目度が下がるのは仕方ないなぁ…。一方で民主党も支持を伸ばしたとは思えず、有権者はどこに行くのか…とりあえずみんなの党が増えるとして、共産・社民が微増くらい? 新党たちはちょっと残念なことになるんだろうと思います。

神奈川県の有権者は700万人、投票率はこれまでの実績で行くとだいたい55%くらいで400万票が投票されます。今回はあまり面白くない選挙なので、投票率は低いかもしれないですね。選挙区の定数3に対して10人が立候補。内訳は以下のとおり。

  • 民主2人(金子氏、千葉氏)
  • 自民1人(小泉氏)
  • みんな1人(中西氏)
  • 共産1人(畑野氏)
  • 新党改革1人(甲斐氏)
  • 社民1人(木村氏)
  • たちあがれ1人(松田氏)
  • その他2人(山本氏、加藤氏)

民主の金子氏は前回(昨年10月)の補欠選挙で当選したばかり(市長選と一緒にやったんだっけ?)。加藤氏はその補欠選挙に出ていましたが、当選した金子氏が101万票獲得したのに対し、最下位の2万4千票しか取れませんでした。その補欠選挙は当時民主党の参議院議員だった浅尾慶一郎氏がみんなの党から衆院選に出たため、その補欠選挙でした。私はこの補選は誰に投票したかすでに忘れました(笑)

前回の参院選の通常選挙は2007年で、3位で当選した水戸氏(民主党)が78万票で、4位は69万票(公明党の松氏)。当選は民主2、自民1。その前は2004年で、3位の千葉氏(民主党)が84万票、4位の畑野氏(共産党)が39万票、当選は民主2、自民1。だいたい70万票が当選ラインか。
# ただし2007年の選挙では自民で当選した小林氏が公選法違反により辞職し、松氏が繰り上げ当選して議員やってます。

民主党は2人立候補で2人取れればOK、自民党は1人立候補で1人当選すればOKです。金子氏、千葉氏、小泉氏の3人が当選すれば無風と言えるでしょう。ここに割り込んでくる人がいるのかどうか、そして割り込まれた場合に落選するのは3人の内の誰か、というところが見どころです。

私自身は3人の他には畑野さんくらいしか名前を知りません。畑野さんは2007年と2004年にも選挙出てますが、いずれも40万票弱の得票ですから、70万票への上乗せはなかなかきついでしょうね。社民党の候補者は毎回変わっており、いずれも10~20万は取れてますがやはり70万票への上乗せはないと思います。

他には、選挙公報では無所属の山本氏がなかなかイケテました。…手書きだった、という意味ですが。38歳と候補者の中では最も若い。横浜生まれで、今は秦野市で物流会社のアルバイトをしてるそうです。アルバイトに供託金没収は厳しい。特に投票したいと思える候補がいなければ、彼に投票することにしよう。

勢いがあるのは中西氏ですね。昨年8月の横浜市長選で87万票を獲得しています。進境著しいみんなの党からの出馬。こいつは当選の匂いがぷんぷんするぜ。私も先の衆院選の比例ではみんなの党と書きました。選挙区の候補がいなかったのは残念でした。

そして落ちるのは金子、千葉、小泉のうちの誰なのか。自民党はここまででほとんど存在感を示せていませんから、民主党への批判票は自民小泉ではなく中西氏に流れると思います。そういうわけで、民主党が戦術ミスで票を2人の候補にうまく分配できなかった場合を除けば、落ちるのは小泉氏だと私は予想します。中西氏が1位当選、2位が金子氏、3位が千葉氏。千葉氏が金子氏よりも下位になるのは、金子氏が最近選挙をやったということから。

400万票の内訳ですが、中西氏がざっと100万、金子・千葉氏(民主)が合わせて140~160万、畑野氏が40万、木村氏が20~30万とすると、残りは70~100万票。となると小泉氏が50~60万程度、残りの30万くらいを甲斐氏と松田氏で分け合い、加藤氏・山本氏は1~2万くらい? で、金子・千葉氏の内訳が問題になる。どちらかが票を取りすぎると小泉氏が3位を持っていきますからね。このへんが見もの。小泉氏は公明党の60万票をほとんど持って行くと思えば1位もあるけど、この協力関係ってどうなんですかねぇ。

神奈川県、意外と熱いかも。

比例はみんなの党や新党がどこの票をさらっていくか。でもまあ大して面白くない、普通の結果になると思いますよ。

参院選も、予想は十分楽しめますね。

最後に、これまでの民主党政権の評価について。まあ衆院選で4年の期間を与えられたはずなので、1/4も過ぎてないですが、とりあえず首相が交代したのは大きなマイナスポイント。自民党がダメと言われたのは首相を変えすぎたため(つまり安倍さんが辞めたのが悪い)ってこと、分かってるんでしょうかね。

ただ私の考えでは小沢さんが追求された軽微な罪状はこじつけに近く、辞める必要はなかった。首相に関してはまあ…やり方が性急すぎたにしろ、沖縄から米軍を追い出し、自衛隊を増強する、という方向自体は間違ってなかったと思いますね。実際沖縄の比重を落とす方向ですでに動いてましたから、無理する必要はなかったのですけど、手柄を焦ったんでしょうね。

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