今回も濃い内容でした。見どころは多かったです。最終回が迫っていたという事情もあるでしょうが、少々詰め込みすぎなんじゃないかな。
シンケンジャー側の都合、ジュウゾウ夫妻の戦い、大夫と新佐、ドウコクの復活、姫様とゲンタ、黒子も絡んでました。
シンケンジャー側の都合はまあ綺麗なものでしたね。ああなるだろうな、という展開。ライフストリームから戻ってきたクラウド・ストライフのような…しかしタケルはあそこで避けるかねえ? むしろ、チアキのモーションが大きすぎるんですよ。相手の重心を見てないんだもん。ジュウゾウ戦の後だから、あの程度では何も考えずに避けられるレベル。「よけんなよ」の一言でやっと理解したので次はめでたくヒット。しかし、夜明けにそれぞれが別の方向を向いた、青春ドラマ的な配置からの自然な高速和解は必見でした。これを30分に収めるのは大変なものです。
ジュウゾウ夫妻の戦いは長年に渡るものでした。あそこまでの執念はなかなか見られるものではないですね。ずっと隙を窺っていたのでしょう。それは夫への思いの深さなのか、苦しみの深さなのか分かりませんが、大したものです。心の強さが光りました。2chで「妻の名前は『まさ』だった」みたいなことを言う人がいましたが、どうなんでしょうね。
一方で大夫のほうはドライなものでした。とことん新佐を苦しめておいて、その苦しみをドウコク復活の切り札に使いました。軽く慣らしてから、わざとピンクに斬らせたんですから。まあ大夫としては過去の男ですからね。三味線修理の件でドウコクに惚れ直したんで、新佐を捨てるのにためらいはありませんでした。まさに外道、というか、外道でなくてもそうしたでしょう。
ゲンタが姫様を認めたのは収穫でした。あれでこそ寿司屋。
というわけで、今回は採点が難しいんです。
タケル(赤) | 6.5 | またもジュウゾウ戦に勝利。長期戦には絶対の自信 |
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リュウノスケ(青) | 5.5 | 大人の助言に素直に従う |
マコ(ピンク) | 5.0 | 大夫の意図を見抜けず、ドウコク復活を後押ししてしまった |
チアキ(緑) | 6.0 | パンチのキレが…もうちょっと真面目に練習したほうがいい |
コトハ(黄) | 6.5 | イエローにしてはよくやった |
カオル(赤) | 6.0 | ひとり取り残され、ひとつ大人になった |
ゲンタ(金) | 7.0 | 寿司屋の面目躍如。その心意気はアッパレと言うほかない |
黒子の朔太郎 | 7.0 | 適切な助言。黒子とて犬ではない |
旧爺 | 5.5 | セリフなしも、堂々の存在感 |
新爺 | 5.0 | 戦いがすべてのシバ家において、ついに蚊帳の外に置かれた |
ジュウゾウ | 5.5 | 最後に見たのは彼なりの真実か? ついにタケルに自分を見透かされた |
ジュウゾウ妻 | 7.5 | WoM。ついに不死身の夫を成仏させ、長年の戦いに終止符を打つ |
大夫 | 6.5 | 切り札を有効に使用して、ドウコクを復活させる。ピンクを子供扱い |
シタリ | 5.0 | 見物人その1 |
ドウコク | 5.0 | 待ちくたびれたぜ。おかえりなさい |
ジュウゾウ妻のWoMはWoman of the Matchか、Weapon of the Matchか、それはどうでもいいですね。