昨日おとといとバスケを見て、どういう応援がいいのかなぁ、どうなるのかなぁとぼんやり思う。
応援というのはプロスポーツの興行にとって非常に重要な試合の要素だ。客席に楽しさと一体感を演出するのは客席側の仕事でもある。そういうのを向上させていかないと、来た人が病みつきになってくれず、観客動員は増えない。理想は360°熱狂のスタジアムだが、昨日おとといのバスケでは熱狂を産んでいるのがコートの中の選手だけで、客席は熱狂を産んでいなかった。幸いなことにいろいろ見ていると応援を作って盛り上げていこうという話になってきている。それならば望みがある。
しかしながら、なんと言っても、自分はサッカー応援しか知らないのだ。じゃあおれの言うサッカー応援ってどんなものなのか。Jリーグの川崎フロンターレの応援しかしていないわけだが。
基本的に選手がいる間はずっと立ってるな。アップの入場時に全員立ち上がり、手拍子とコールで迎える。歌やコールはコールリーダーがトラメガを使ってリードをとり、みんなでリードに合わせる。太鼓を叩く役の人もいる。太鼓がないと手拍子が勝手にどんどん早くなってしまう。太鼓は叩き方を変えることで歌やコールを止めるタイミングも指示してくれる。他のクラブの応援を見てると、指示してくれない太鼓もあり、コールの終わりがグダグダになっている。太鼓は出だしが半拍早い。最初は違和感があるが、慣れると早くないと受け入れられなくなる。あと試合展開やプレーをちゃんと見て流れに乗って応援していくのも必要なことだな。川崎はそれがかなり上手いほうなんじゃないかなと思うけど、たま〜にイライラすることもあるな。
応援の動作としては、跳ねる、歌う、コール&手拍子、掲げる。
「跳ねる」というのは手を上に伸ばしたり縮めたりしながら垂直飛びをする行為。遠くからでも熱狂しているように見えるが体力がいるから参加者はどこも少ないな。TVでゴールのときに歓喜してるサポが映ることがあるが、それはだいたい跳ねてる人達のブロックだ(映るとけっこう恥ずかしいのだが)。跳ねられない人は中心ブロックを離れて手の屈伸だけつき合う。あと、跳ねるときは手すりかバンデーラという布がないと危ない(スネを前の座席に当てて怪我をする)。バンデーラは長い布で、それにつかまって応援したり、広げて掲げたりする。広げて使うと人数が少ないのを誤魔化せるという効能もある。
「歌う」というのは文字通り大声で応援歌を歌う。跳ねながらやることが多い。これでけっこう喉を痛めるので翌日会社に行くと応援してたことがバレる。でも応援の声の出し方に慣れるとあまり喉を痛めずに大声が出せるようになってくる。おれには違いがわからないけど、同じ人数でも密集したほうが大きな声になるとされてて、アウェイで100人くらいしかいないときでも、狭い一角に集められる。
「手拍子」は頭の上で手を叩く。頭の上で叩かないと見た目が悪いので、応援好きな人は常に拍手や手拍子を頭の上でやる癖がついていると思う。うちでは跳ねながら手拍子という応援はないけど、同時にやってるとこもあるな。観察しているとリズムに合わせて跳ねて、着地のときに手を叩いているみたいだ。
「掲げる」応援は後ろの人が見えなくなるということもあり、試合が止まっているときだけやる(選手入場、得点後、試合終了くらいか)。まあでも応援席では試合はあんまりよく見えないもんだよ。
使う道具としては、ゲーフラ(ゲートフラッグ=両端に棒のついた旗)、フラッグ、タオマフくらいかな。ゲーフラやタオマフは選手入場時に誇り高く掲げる。たくさんあると見栄えがいい。特にタオマフは掲げる、振り回す、汗をふく、首に巻く、複数の席を確保するなどの用途に使える、必携の万能グッズだ。あとはダンマク(横断幕)というのもあるけど持ってないからわからない。開門前に入れてもらってるのかな。
残りの部分は各自の感情に任せる感じかな。スタジアムはサポーターの喜怒哀楽で満たされているべきなのだ。相手が憎ければ誰が止めようが勝手にブーイングするし、怪我した選手が心配なら声をかける。嬉しければ暴れ、楽しければ歌う。悲しければ涙を流す。
座席は最も安い自由席を選択する。アウェイで、アウェイ用の席が隔離されている場合はその席。
それから格好だけど、レプリカユニが理想だが色を合わせればTシャツでも問題ない。とにかく色を合わせることが重要。スタジアムで着替えるのではなく、家から着用して出て、帰るまで着たままでいる。なんでかっていうと、チームカラーは自分の誇りだし、近くにいるであろう仲間を安心させるためでもある。アウェイでどんなに心細くても、チームカラーを身につけた仲間を見ると安心するもんだからね。都合があって着用できないときはタオマフを鞄に結んで見せつけたり。
だから、家を出るときから応援は始まっているし、家に帰るまでが応援です。