汚染の証明

Matzにっき(2004-05-24)(rubyist.net)より。

モンサント、遺伝子組み換え作物特許訴訟で勝訴(nikkei.co.jp)。かわいそうに。

米農業バイオ大手モンサントが、同社開発の遺伝子組み換え作物の特許を侵害されたとしてカナダ農家を相手取って訴訟していた問題で、カナダ最高裁は21日、モンサント側の主張を支持する判決を下した。

しかしながら、この記事だけでは背景がよくわからない。

長いが引用すると、

名古屋講演(hi-ho.ne.jp)

この判決ではどのような経緯で、この組換え遺伝子がキャノーラなり大豆なりに混入したかということは問題ではないということです。そしていかにして入って来たかという、その考えられるケースにまで言及しました。

 例えば自然交配です。花粉が飛んで来て自然交配するとか、実際に種が直接運ばれる、鳥や小動物や蜜蜂によって運ばれたり、あるいは水害によって種が流れるということもあるかと思うのですが、いかにしてモンサント社の組換え遺伝子が混入したかについては問題ではないということです。

 しかしながらもしその混入が起こってしまった場合には、その農家の持っている種子、それから農作物、そこからの収穫は、全てモンサント社の所有物になってしまうということです。この判決の中で、わたくしの98年度の農場からの収穫の全ては、モンサントのものである。それから種も作物も全てモンサントの物であるという判決をくだしました。そしてまたこの判決でわたくしはもう、自分の家で取れた種を使う事はできないし、苗を使う事はできないということになってしまいました。

ということ。いつの間にか混入してしまったらしい。自分でカレーにゴキブリを入れていちゃもんをつける商法が成立するということか。なんておいしい。

これから、仁義なき遺伝子戦争がはじまるぜ。混ぜて他の遺伝子の子孫を打ち負かして支配できる戦闘力のある種さえ開発すれば総取りだ。味や安全性なんて二の次だよ。生き残ってそのへんの畑に存在していることを証明できればがっぽり。

で、日本の話。この戦争の第1段階はすでにはじまっていて、日本でも特許取得済みの遺伝子組み替え作物が試験的に植えられているらしい。それに汚染される農家は大変だな、で済む話ではない。外国の金持ち企業に農業が根こそぎ持っていかれるかもしれない。日本の裁判官がカナダ人よりバカでないことを願う。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です