「未納」が流行語大賞を取る勢いになっている。憤る一方で「自分はどうなんだ?」と思う方も多いかと思われる。
20歳になったら収入がなくても毎月13,300円の保険料を納めなければならない。ただし、世帯の収入が異様に低い(年収60万とかそのくらい)と半額が免除になる。学生は年収133万未満の人に限り毎年申請すれば就職したときに後払いできる。
私は大学院卒業後に就職したので、現在は厚生年金に入っている。給与から天引きされる(たしか労使で折半だったかと…よく覚えてないけど)ので、所得税同様、支払いから逃れる術はない。しかし、24歳5ヶ月で卒業&就職するまでの4年間は国民年金に加入していたらしい。「らしい」というのは定期的なバイトをしてこなかって毎月13,300円を払うだけの収入がなかったのだけど、申請していなかったのである。親が払っていたのだ。合計704,900円。70万かよっ! ちょっと驚きの金額だ。
親が子供の老後の面倒を見る(年金の保険料を払う)というのは構図として非常におかしい。相談(というか愚痴とともに通告?)されたときに私は「んなもん別に払う必要はないんじゃないの?」と言ったように思うが、その後、払っていたと就職したときに聞いた。何か非常にこう、ものがなしい。
結局はそれでも足りずに今回の改革で給付を減らし、負担を増やしてみよう! ということになった。
政府案は数字上は国民年金の負担が27%増加、厚生年金の負担が35%増加、給付は15%減額という案である。国民年金の加入者のほうが収入が(たぶん)低いので、負担額の差を増やしていくことは妥当とも思える。いずれにしてもかつかつの学生のほとんどには無謀な額ではあろうが、みんな毎年申請しなさいってことで。
しかし厚生年金の加入率が100%であるのに対して(会社ごと未加入である場合は国民年金送りになる&会社が加入していれば全部給料から引かれる)、国民年金の加入率は約60%くらいであり、無理矢理にでも換算すれば、国民年金組は16〜17%の負担増、厚生年金組は35%の負担増である。これは…許容範囲??
だいたい、ある試算(mainichi-msn.co.jp)によれば、実は国民年金の加入率が100%であれば問題は全くなくて、負担も増やす必要はないらしいよ。
おもしろいね、年金って。