肉を食らわば皿までも

米農務長官、全頭検査は非科学的 BSE問題(cnn.co.jp)。果たして全頭検査ってどうなのか。

ベネマン米農務長官は21日、牛海綿状脳症(BSE)問題に関する米下院農業委員会の公聴会に出席し、牛肉の輸入再開の条件として日本が求めている全頭検査について、「全頭検査は科学的根拠に基づいたものではない」との見解を述べて日本政府を強くけん制した。

全頭検査に意味があるかどうか。日本の全頭検査の試みで、BSEに感染していたのは全2,781,225頭の中で8頭(最初に発見されたものを加えると全部で9頭が確認されている)。そのうち2頭は若い牛(生後30ヶ月未満)。

このデータは、厚生労働省の発表(mhlw.go.jp)によるもの(参考資料(syokuniku.jp)もどうぞ)。

科学的な根拠がないと言うけど、BSE感染牛の1/4は若い牛であり、牛の年齢で検査するかどうかを決めるとなると、BSE感染牛の内の3/4しか検出できないということになる。

それで食べた人間が何人死ぬかというのはまた別の計算である。たぶん死なないので全頭検査をやめても私は食べ続けるだろうけど(老いた牛はマズいらしいのでできれば食いたくないが)、政府はデータを示して貫き通すべきかと思う。それが科学的というものだ。

全頭検査している他の国(あるのかな?)ではどういうデータを取得できたのだろうか。調べられないかなぁ。ぐぐるためのキーワードが思いつかん。

(追記) 2004-01-23 24:12

前の段階の記事では各紙揃って若い牛にも2頭見つかったことは書いていなかった。この情報は重要だと思うのだが、出さないつもりか、米国に配慮して関連づけないつもりなのかと思っていたが、小出しにする(yahoo.co.jp)という戦術だったらしい。

こういう小出しニュースなら長く楽しめるだろう。一度に全部知りたいのも人情だけどね。なるほど。

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