富士通、ファナック株売却

富士通のファナック株売却、その思惑と影響(cnet.com)

外国証券のアナリストは「確かに筆頭株主がまとまった株数を売却し続けるというのは愉快なことではない。しかしファナックは、自動車向け産業ロボットの好調や、デジタルカメラ、カメラ付き携帯電話の射出成型機も国内や中国向けなどに順調な売上を示している。こうした業績が好調な時期に、思い切って“親離れ”を図って富士通の呪縛から開放され、独自の路線を模索したいというのが本音ではないのだろうか」としている。

いずれにしても、子供が成長したことによって膨らんだ資産の一部を切り売りして借金の返済に充てなければならないという親の姿は誉められたものではない。

この会社の系譜を見ていくと、子会社を切り離すと子が成長し、親は徐々に廃れる、という構図になっている。歴史は繰り返すのだ。

古河グループ(furukawa.co.jp)で上流からファナックまで辿ると、今日の時価総額では…

会社 コード 時価総額(百万円)
2003-12-22終値
備考
古河電工 5801 223,573 創業100年以上の老舗
富士電機 6504 167,213 1923年8月古河とジーメンスが創設。現在は持株会社。
富士通 6702 1,207,183 1935年6月富士電機の電話部門が独立
ファナック 6954 1,484,952 1972年7月富士通の計算制御部門が独立

となっている。「さらばファナック、あとは勝手にがんばってくれ(by 富士通)」というとこなんじゃん? 不調な親会社が足を引っ張り続けるよりも健全だ。

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