詐欺の世界も日進月歩

昼に親から電話がかかってきて、「今電話かけてきたか?」と言う。覚えがないので「かけてないよ」と答えた。やはり実家にオレオレがかかってきたらしい。しかも、今度は新たなバージョンが開発されたらしく、犯人はあろうことか私の下の名前を名乗ったという。おのれ、私が四半世紀に及んで背負ってきた名前を騙るとは…

どうやって調べたのか気になるところだが、やろうと思えばわけないことだ。奴らは今までの電話帳で年配っぽい名前をしらみ潰しにする方法から、名簿業者かなんかを使って子息の下の名前まで調べた上で電話をかける手法に切り替えたらしい。同窓会の名簿とか卒業アルバムとかを使えば下の名前と子息の年代、実家の電話番号は手に入る。あとは下の名前を名乗って安心させ、慣れ慣れしく話をすればよい。

そいつの場合は、まず名前を名乗って風邪ひいたと言い声がおかしいことを誤魔化し、「会社の形態を知っているか?」「株式会社です」…じゃなかった、「オレの会社の携帯知ってる?」と尋ね、私は社用の携帯など持たされていないし、親が「知らない」と答えると「また10分くらいしたらかける」と言ってひとまず電話を切ったらしい。その間の話はまさに適当で、仕事の外まわりが大変で、とかなんとか言っていたそうだ(私は仕事で外に出ることはほとんどない)。だいたい電話が慣れ慣れしいというところですぐに気づいたそうだけど。うちの電話の会話はほんと他人同士だから(笑)。それで、留守電にしといたらまたかかってきて、なんやかやが入ってたとのこと。

こういう手軽な儲け話は、最初の単純な手法で騙すのが難しくなるに従って徐々に巧妙になっていく。最後には顔を包帯で巻いて目の前に現れてカネを無心しはじめるかも。親心を利用して馬鹿から手軽にゼニを巻き上げるなど、詐欺師の風上にも置けん(?)。恥を知れ。そして全国の親は「欺術(amazon.co.jp)」(K.ミトニック著)を読んで賢くなれ。

コメント

  1. ところで、このビックリマンシール。言葉を改めて考えると「びっくりしてる男のシール」ということになる、つまり「ビックリ男(マン)シール」自分が何かにビックリしておどろいているところの写真を撮り、それをシールにすればそれはまさに「ビックリ男(マン)シール」といえるのではないだろうか?

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