昨日のトヨタカップの最中に流れたニュース。私は特にチャンネルも変えずにサッカーを見続けた。夜のニュースも見ずに部屋の片付けを続けた。その程度のニュースかとも思ったけど。
翌朝(今朝)のめざましTVに、みすぼらしい姿で身体検査を受けている映像が流れた。外国の武力によって打倒されたとは言え、仮にも一国の大統領に向かって、痛ましいことだ。偉い人には礼節を重んじてほしい。歴史と記憶に残るんだから。
それはともかく。
見捨てられた独裁者、拘束されても暴力沈静化の展望なし(asahi.com)。
疲れ切った表情、乱れた髪、伸ばし放題のあごひげ——。米軍が14日の記者会見で発表したフセイン元大統領の映像は、口を開けて医療チェックを受けるあわれな姿を映し出していた。その落魄(らくはく)ぶりに、戦う指導者の影はなかった。同氏が旧治安情報機関を指揮し、米軍攻撃やテロを激化させてきたという可能性は薄く、拘束されたことで今後、暴力が沈静化するという展望を描くことはできず、治安への強い懸念は残ったままだ。
私が映像を見て思ったのは、この人はなにをしてたんだろう、ということだ。ビンラディンのようにメッセージを発信できなかったのは組織を失なっていたからだろう。じゃ、ただ生きてただけか?? この記事ではそういう分析になっている。
毎日新聞の記事(yahoo.co.jp)では、精神的な打撃というものを強調している。まあ、暗い気持ちになるのは間違いない。日本やその他の諸国は歓迎ムードだ。ムードというのは重要かもね。それが人を動かすこともあるし。
この文章を書いている間に何度もブラウザが落ちてしまって、ここまで書くまでに非常に苦労した。どうしたFireBird、なんかの呪いか?
(追記) 2003-12-15 15:16
そうだ、「落魄」という言葉を久しぶりに聞いたなと思って、それも書こうとしてたんだった。はじめて落魄という言葉を目にしたのは魯迅だったと思う。父のことを聞かれて「落魄しております」と答えた人の話がちょろっと出てたような気がする。なんつー話だったかな。