水商売、つまりミネラルウォータービジネスというのはとてもおいしい商売らしい。ほとんどの消費者は一度ミネラルウォーターを使い出すと二度と水道水を飲まないようになるんだそうだ。それで清涼飲料水会社もミネラルウォーターに力を注いでいるらしい。だいぶ前の日経にそう書いてあった。水を売るなんて、どこかあやしい商売でもある。
私はその日経の記事を読んでしばらくして、ミネラルウォーターを買わない決意をしてみた。ミネラルウォーターから逃れるのは可能なのかどうか、ということを知りたかったからだ。それまでは主に「南アルプスの天然水(suntory.co.jp)」か「名前は忘れたがマイナーな水」のいずれかをケースで買って飲料用と炊飯用に使っていたのだが、水道水を使うようにしてみた。水道水はそのままでは飲まないけど、焼酎を割るお湯とか調理用に。
で、はや数ヶ月が経った。感じたことと言えば、別に水道水でも不便はない、ということ。ストックを把握して買いに行ったり、ペットボトルを潰したりという手間は減った。特に買うのがねえ。1ケース12kgを徒歩で運搬するのはけっこうきつかった。豊かさに関しても、ご飯のおいしさは水質よりは水量の影響が大きいし、水よりはコメで味が決まることがわかった。水分の摂取のための飲料はりんごジュースと牛乳とビール、焼酎で充分だ。どれもミネラルウォーターよりおいしい。
というわけで、Viva! 横浜市水道局(yokohama.jp)。