選挙行ってきた。投票率は低めの見込み(asahi.com)である。まあ投票しないというのも意思表示の一つではある。投票しないこと(白票も同じ)による効果は有効投票率を下げることにある。要するにいろいろ調べた挙句、組織票が強い(投票率の高い特定の集団に支持されている)候補を応援するものの1票までは投票したくない、ついては投票率を下げて0.5票くらいの応援をしたい、という意思であろう。現代の民主主義社会で有権者があえて意思を表示しないという方法は禁治産者等(kanagawa.jp)になったり国籍を捨てたりする以外に存在しないのである。選挙権がない市民になれば、もともと区割りで計算に入らないので大丈夫だろう。よかったね。だから、自分の意思でないものを示したことにされるのを防ぎたいなら、特定の候補に投票しなければならない。自由度がないのだ。
というわけでテレビ等での「投票しよう」という呼びかけは実は特定の候補に有利になる行為である。あれを無色の報道であると勘違いしてやっているとすれば悲しいな。私は報道が中立であれなどとバカなことを思っているわけではなく、むしろそういう良識と善人を気取って影響力を与えるのではなくて露骨に応援しろよと思う。
うちの投票所は近所の中学校なのだが、この中学校の校門の目の前にはラブホテルがある。なかなか情操教育に熱心な元宿場町という土地柄なのだ。それはともかく。
私は今回は小選挙区も比例も民主党にした。いろいろあって与党が勝ちそうな気配もあることだし、民主党が圧勝しても政権を取れるかどうかは疑問であるが、バランスとしてはこんなもんじゃないのかな。
(追記) 2003-11-10 10:46
首藤さんは小選挙区で当選し、民主党は比例で自民党の得票を上回った。しかし民主党は200議席に遠く届かず、自民党の勝利に終わったと見ればよいと思う。小選挙区で勝てないのね、民主党は。
小沢一郎のおかげで日本は二大政党制へ向けて動いている。
それにしても最近おれが投票した候補は負けてねえな。世の中に流されすぎか。投票行動について考え直す必要があるかもしれない。