道路公団の藤井治芳総裁が辞表の提出を拒否し、解任されることになった。手続きというものはよくわからないけど、これまでの国に対する藤井さんの功績というものはどういうものなのか。
功なくして誇るなかれ。
ということで調べてみようと思った。もう少し言えば、今この人は完全なる悪役なのだが、昭和の時代から官僚として国を支え、平成12年から道路公団の総裁として道路一筋に人生の貴重な40年を尽くしてきた地に足のついた能吏に対して最近のこの扱いはどうよ。
と思ったのだ。だいたい財務諸表なんて些細な問題だよ。今まで国のもの、公共財だと思ってずっと評価してこなかったものをいきなり公団の資産として評価しろって言われてそんなに急に対応できるわけがない。公共事業は公共のためになれば成功なのであって、いきなり採算を言われても返せる言葉などあろうあずもなかろう。元々官僚集団だし、公団は公団用の法律に基づいてやってきたんだから、国土交通省以上のことができると考えるほうがおかしいではないか。
で、まずはあの田島氏の妙な質問への答弁(ne.jp)より、彼は国の有料道路を整備しようと、昔は世界銀行からカネを借りてやってたんだけど、途中から外債を借りて道路を作る制度がなくなった。ところが藤井さんはこの苦難をものともせずに道路を作るシステムを考え、そして実行したわけだ。彼がいなかったら今の有料道路はほとんどなかったのだ。国民よ、もっと感謝しろ。
そのくらいかな。というかぐぐっても新しいことは全くわからなかった。報道程度で言い尽くされてしまう人なのか(反語)? Googleにも限界があるのか、それとも私の検索能力の限界かもしれない。
とりあえず今のところは悪役だが20年後に名誉回復というシナリオを予測しておこう。悪いだけの奴があそこまで登りつめるわけがないと信じたい。ともあれ藤井さん、お疲れさま。