アジア人の選択

アジアにおけるLinuxの状況について(cnet.com)の記事が出ていた。アジアの先進国の中では、シンガポールが例外的に(?)Linuxと距離を置いているらしい。国家戦略的なことなのかどうか。この戦略はどう出るのだろうか。

私のようにLinuxで生活している人間が言うのもアレだが、思うにLinuxの特性から言って、先を争って騒ぐ意義は少ないような気もする。IBMやSGIといったトップグループ企業(?)やOSDNやGNUなどすでに揺るぎない地位を築いたグループを除けば、多少後発組になってもどうにかなりそうな感じもするし、そうなるともうちょっと見極めてから、というスタンスも正しい。仮にLinux自体に貢献する必要がなく、単に利用すればいいだけならソフトウェアプラットフォームは特に大きな問題ではない。どれを使うにしても「状況によって必要とされる機能があるかないか」だけであって、「Linuxかそうでないか」は問題にならないのだ。…あと値段があるか。

まあライセンス料のかからないOSはLinuxだけじゃない。日本で言えばTRONという選択肢もある。要はOSを他者に支配されたくないという戦略で、Linuxってその中の最有力実験台みたいな位置付けなのではないかと思った。

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