kobo glo買ってみました。これで私もグローバルなオポチュニティによる成果を享受できることに。私の周りで買ってる人見たことないけど、みなさんEPUB嫌いなんですかね。私はpandocで作れるのでEPUB派になろうと思って、Amazon Kindleはちょっと買えないなぁと思ってました。電車通勤しないのでいつ使うんだ、という話もありますが、まあ自宅で本を読むときに使えるかもしれない。
ブラウザ(設定→その他→ブラウザで起動)のUserAgentは「Mozilla/5.0 (Linux; U; Android 2.0; en-us;) AppleWebKit/533.1 (KHTML, like Gecko) Version/4.0 Mobile Safari/533.1 (Kobo Touch)」でした。これって中身はAndroidだったんですか? ソフトウェアのバージョンは「2.2.1 (r44772, 12/11/09)」です。
pandocで作っている自作のepubファイルはいまいちな表示。まず最初は文字化けしていて、フォントを設定しないと読めない。まあフォントは綺麗ですが、セリフのカッコ(「」)や句読点や中黒(・)の周囲に不自然な空白が出てしまい、気になって気になって…縦書きにしないと日本語の本はダメなのかと思って縦書きにしてみましたが、改善せず。表紙の画像も異常な表示に。ページの余白はまともなepubファイルと全くなくなって端っこの方が読めなくなるepubファイルがある。まあこれらは今後の研究課題ということで。拡張子を「.kepub.epub」に変えたら綺麗になるとかならないとか。元はといえば電話でニンジャスレイヤーのepubファイルをFBReaderで読んでばかりいるので、E-Inkでモリサワフォントで読めれば快適かなぁ、というところから来ている。自作epubファイルがまともに読めないなら、買った意味がほとんどなくなる。
青空文庫の本とか試しに買ってみたいくつかの推理小説はその点はまともな表示なので、epubファイル自体の問題なんだと思います。ちなみにチャンドラーの「長いお別れ」はデフォルトのフォントが小さすぎて読める気がしない状態で出荷されています。さらに注意書きに「フォントサイズを大きくすると途中で実際止まる(!)」という警告が。まあでも途中で止まるのと最初から読めないのとでは、私なら途中で実際止まるほうを選ぶ。
「長いお別れ」問題は別とすれば、基本的には買った本はレイアウトも正常で、快適に読めるようになっていると思います。昔は好きだったジャンルの娯楽小説を久々に楽しんでます。
PDFは、良くも悪くもなく。論文のような二段組のPDFなんかはサイズ的にちょっと読みにくい。
ただ、ストアの出来は良くない。まずシリーズ本がバラバラに表示されるので、「池波正太郎」で検索してみるとそのひどさがわかりますけど、鬼平が順番もへったくれもなしで、何ページも検索結果に並ぶ。これって剣客商売を買える気がしないですよね。さらに鬼平全巻揃えようと思ったらどうしたらいいと思いますか? やっぱりシリーズ物は1つにまとまって表示されて、まとめ買いもできるようなインタフェースだといいと思います。この点はAmazonも褒められたものではないですがね。以前にスラムダンクの23巻だけを買おうと思ったときに…略。
検索に関してはあまり曖昧な検索はできないようです。ひらがなの「いけなみしょうたろう」ではヒットしない。「ー」も同一視してくれているか怪しい。「チャンドラー」と入力したつもりでも「ー」の入力が失敗したためか、ヒットは0件だった。
このストアはジャンルもいい加減ですね。並び方がランダムとしか思えない順番だし、階層や候補の選択肢がちょっと常識外れかと。例えば、スポーツの次の階層の候補、「野球」「乗馬」「個人スポーツ」「アウトドア」「参考文献」「ウォータースポーツ」「ウィンタースポーツ」ですよ? 野球の次が乗馬って…参考文献って…? あと残念ながら幼児向けの本はない感じですね。ジャンルに「キッズ・ティーンズ」がありましたが、ほとんどティーンズ向けで、絵本とかひらがなだけの本とかは見当たる気がしない。あと選び方によるんですけど、「購入する」ボタンを押してからでないと値段を確認できないルートがあります。キャンセルすればいいだけですけど、どうかなぁ。
品ぞろえはあまり期待してなかったんですが、例えば「鈴木宗男」や「野中広務」で検索しても結果はゼロでした。
ソフトの出来もちょっとなぁ…一日に何度かリセットボタンを使いました。文字入力のためのソフトウェアキーボードも、普段使っているAndroidのものと比べて出来は必ずしも良くない。よく使う記号は記号モードにしなくても入力できるようにして欲しい。「@」とか「.」とかね。外付けSDカードは使っていませんが、私はマンガは読まないので、当分は内蔵のだけで大丈夫かな。USBでつなぐとMass Storage Classのデバイスができて、適当なフォルダを作ってEPUBファイルやPDFファイルを突っ込むと勝手に認識される仕組みです。ただし、同じファイル名で内容を更新すると挙動が怪しくなる。まず見えなくなるのでもう一度PCにつないで見ると、ファイルが消えている。その後おもむろに再度ファイルをコピーし、「コンテンツを処理しています」画面が出れば見えるようになる。このとき、本棚(プレイリストみたいなもの)から本が消えてしまうので、再度本棚に追加する必要がある。ホントのところはDropboxあたりに置いたepubファイルをそのまま読みたいところなんだけどなぁ。
ハード的にはKindle Paperwhilteと同等品なんですかね。電子書籍リーダーは初めて使うので比較できないですけど、E-Inkとフロントライトはすこぶる良いです。あと、もうちょっと薄いものだと思っていたのだが、思いのほか厚みがある。画面とワク部分との段差が思ったより大きい。