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Category: コンピュータ

MSが勝った…のかな

例の、Eolasのプラグイン特許訴訟について、ZDNetに興味深い記事が載っていた。コレ(1/2)(zdnet.co.jp)だ。2/2も(zdnet.co.jp)。

あのビル・ゲイツ氏にしてもスティーブ・バルマー氏にしても、小さな企業が自分たちを特許侵害で訴えた結果、(多くの人がInternet Explorerを利用していることから)Webユーザーのほとんどが競合企業の技術にアクセスするのを立ち切る姑息な計画は思いつかなかったはずだ。Microsoftは最低でも、Windows Media Player向けに設計されたWebベースのコンテンツが中断されないようにするために、Windows Media PlayerをInternet Explorerに組み込める。

要するにプラグインで別のプログラムを呼んでシームレスに見えるのが問題なのであって、IEでサードパーティプラグインをサポートしないことにする。自社で作っているプラグインをIE本体に組み込んでしまえば、特許には抵触しない。だいたいWindowsユーザの9割くらいはIEを使っているから、インターネットでJavaやFlashを使ったMS-freeなWebページは駆逐され、世の中が奇麗にMS-onlyになってWebの支配が完了する、ということかな。

ネットワークの利用

勤務中のネットモラル(nikkei.co.jp)について、横浜市が基準を発表した。飲酒運転についても厳しくなるそうだ。

横浜市は17日、勤務中に私用メールを送ったり、仕事と無関係のサイトを閲覧したりすれば減給か戒告にするとの職員処分基準を発表した。飲酒運転は懲戒免職とし、酒を勧めたり同乗したりした者も、状況に応じ懲戒免職にする。

なるほど。

今さらわかったことでもあるまいに

欠陥修正CDを無償配布 MS、ナローバンド対象に(yahoo.co.jp)という記事。

ダイヤル回線などで接続するナローバンド(狭い帯域)利用者が、欠陥修正プログラムをダウンロードする場合、これまで何も対策を取っていないと10時間以上かかる場合があるという。

なにを今さら気づいたように言いやがって。みんな昔から困ってんだよ。実際ADSLの環境ですらやたらに時間がかかって大変なんだ。雑誌やベンダがCDを配るのは禁止されているみたいだし、そもそもWebの見られない環境にあるWindowsにパッチを当てる手段は存在しているのだろうか。そういう環境にあるネットワークに汚染PCを接続してワームが入り込んでどうしようもなくなったりするんだよねぇ。 KB(?)がたんまり入ったCDを誰でも作れて、そこでWindowsUpdateのように自動的にチェックする、という手段を提供してほしいところだ。実際Red Hatもそんな手段は提供してないけど、そのへんはブラックボックスじゃないから、全部ダウンロードしてrpm -Fvhでいいんだよね。改竄チェックはrpm –checksigでチェックできる。たぶんWindowsのKBも署名のチェックや当てる必要があるものか判断する方法くらいは提供されてるんじゃないかと思う。方法は全く知らないが…でも.exeを実行しちゃうからチェックがあっても無意味か。っていうかそもそもパッチは署名されてないのかなぁ。 (追記) 2003-09-16 20:42 autorunでwwwoffle(demon.co.uk)みたいなプロキシを上げるCD-ROMにすれば、こういうCD-ROMを自作できそうな気もする。キャッシュのディレクトリをCD-ROM上にstableにしといて、最初からKBの.exeなどを入れとくのね。まっさらな状態でプロキシ経由でWindowsUpdateしまくって、できたキャッシュディレクトリとプロキシの本体を焼くだけでいい。

Apache HTTP Serverの挙動

例えば、適当にApache HTTP Serverをインストールして起動する。で、 GET http://hogehoge.org/ HTTP/1.0 とプロキシへのリクエストっぽいリクエストを送ってみるとしよう。するってーと、200 OKで、ホストのDocumentRootが見えてしまう。これってどうにかならんかねぇ。 GET http://hogehoge.org/ HTTP/1.1 Host: hogehoge.org でも200 OKになる。さらに、 GET http://hogehoge.org/ HTTP/1.1 Host: otherhost.org でも200 OKが返る。なんとなく、VirtualHostのせいのような気がするが… それでも自分とこのDocumentにしかアクセスできないので踏み台にされちゃっているわけではないのだが、なんか釈然としない挙動だ。

ネットワークの進む道

ネットワークの価値はそれに接続されるノードの数の二乗に比例して大きくなる。これがメカトーフの法則。 “遅い”ネットワークの方がいいこともある(zdnet.co.jp)では、ユーザを増やすために思いきって低価格で低速なワイヤレスネットワークが流行の兆しを見せようとしていることを報じている。

低速だが低コストで導入できる無線技術「Zigbee」に注目が集まっている。データ転送速度は20Kbps、通信範囲は約30メートルと性能は高くないが、シンプルな用途では、高速な無線技術よりも効果的な場合もある。

Zigbeeはエンジニアが手本にしているハチのジグザグ運動から取った名前らしい。 とりあえず電灯以外でも用途は多そうだ。未来はさぞかしカッコいい世界になっちゃうんだろうな。

Sonyよこの声を聴け

PC Watchでの後藤さんのおなじみのコラム。久夛良木健氏が語る、ポストVHSを狙うPSXのコンセプト(impress.co.jp)より。今回はSCEの久夛良木CEOへのインタビューに気になることがあった。Sony社員(特にCocoon部隊)はこれを聞いて反省してほしい。

[久夛良木氏] そうだ。何が違うかというと、操作感。今の家電のDVDレコーダでは、これまでのAV機器のクオリティに達していない。少なくとも僕らの世界にいる人は、マンマシンインターフェイスでは手触り感が重要だとわかっている。ところが、今(のDVD/HDDレコーダ)は、それが非常に低いレベルだから、GUIでEPGを見たり、録画した番組を早送りしたり、ブラウズしたりするのに、かなりストレスがある。TVだったら、リモコンでチャンネルをパッパと切り替えていたのに、それができない。ゲーム機なら当たり前の、戦闘中にメニュー開いてアイテム取り直して、他のプレイヤと話すという、あのスピード感がない。

まったくその通り。もし、あの(P500)程度で満足しているとしたらイカれている。ちびちびと改良しないで、決定的なものをくれよと言いたい。まあ、PS2の(個々のゲームの、ではない)生のインタフェースもちょっとアレなんだけどねぇ。で、

ビル・ゲイツの慧眼

ソフトウェア特許に抗議するEU(cnetnetworks.jp)。こないだの、サイト閉鎖の話についてレッシグ先生が書いていた。

数多くのフリー/オープンソースソフトウェアのサイトが、ソフトウェア特許への抗議を表明するのためにページを閉鎖し始めている。たとえばGimp(gimp.org)のサイトのように。このイノベーションの自由への脅威に対して、ヨーロッパの驚くべき人々は実際に通りに出て抗議運動をおこなっている。

gimpのサイトはすでに閉鎖をやめているが、それはともかく。 この中でビル・ゲイツが1991年にはすでにソフトウェア特許の弊害について正しく理解していた、という内容があった。オリジナルはハードカバーの本(ISBN:0-471-59902-6)でありWeb上には見つからないので、引用の引用にしとく。

“今日使われているアイデアを考案した人々が、特許はどう与えられるかを理解していて、もし特許を取得していたとしたら、今頃この産業は完全に行き詰まっていたに違いない。……われわれの採るべき戦略は、取れるだけの特許を取得することだ。……独自の特許を持たない将来の新進企業は先行する巨人たちの決めるどんな対価でも払わざるを得ない。対価は高くなるだろう。すでに確立された企業には将来の競争相手を排除する理由がある”。 Fred Warshofsky,『The Patent Wars』170-71 (NY: Wiley 1994).

欲しいものリスト

憶測を呼ぶ「タイムマシンの部品買います」スパムメール(hotwired.co.jp)という記事。タイムマシンを作るための部品を調達しようと大真面目にSPAMを送り続け、金をつぎ込んだ22歳の青年がいて、騙され続けているらしい。冗談ではなく。

アイオワ州在住のコンピューター・プログラマー、デイブ・ヒル氏はこの夏、電子メールの受信箱に毎日のように断りなく送られてくる月並みなスパムにまぎれた1通を見たとき、ちょっとした新鮮な驚きを覚えた。それは、ローンの勧誘や、ペニスを大きくする薬やダイエット製品などを売り込む広告とは全く違い、まるでSFの世界から届いたようなメッセージだった。

ヒル氏は思わず返信してしまっただけではなく、フォトショップで画像を作ってオンライン販売サイト(davesplanet.net)まで作ってしまった。そして、この22歳のロビー君は、

ロビー・トディーノ氏は、自身が「完全に正気」であり、求めているタイムトラベル技術はどこかにあるのだと主張している。

とのことだ。 うちにはこの人のSPAMは来てないな。ちょっと欲しかったかもしれないと思った。 ジョークだと思っていたら相手が本気だった、ってことはけっこうある。後味は悪い。