今回のイラク戦争に対する日本の対応についてはかなしむべきところが多い。
正直、日本にアメリカを止める力があるとは思ってない。ビル・トッテンさんとかは、日本がアメリカに充分な金を貸してるんだから破滅させることができると言うけれど、そんなふうには思えない(私は計算したわけじゃないけど)。で、どういう対応をしてほしかったかということになるが、実際に起きた対応は、国内の論議を胡麻化してアメリカに追従したと、そういう情けない対応だったのだ。私はこれを悲しむ。
おれとしては、止められないにしても最後まで止める努力をしてほしかった。そのためにアメリカと喧嘩してもよくて、だめだったら(必ずだめなんだけど)辞めて後任にアメリカに追従してもらって関係を回復するとかさ、やりようはある。つまり、パフォーマンスでもいいから義というものを世界に示してほしかったわけ。だってもともと止められないんだから。
日本の国益としては、対北朝鮮ではアメリカに早く強硬策をとってもらいたいというのがあると思う。そのときにダブルスタンダードにならないためにも、今回のような整合性に乏しい反応をせざるを得なかったのではないかと同情はする。けれどもしかし、あの人は「信なくば立たず」の人なのだ。信はあったか?
国内の説得ではブレアが称賛され、対応ではドイツが名を上げた。一応フランスもか。日本はどこへ行ったのか。