さて、投票日も迫る中原選挙区。定数10で13人が立候補。現職は9人。出ない1人は先日触れた通り、県議選に回った松川さんですね。
情勢分析としては、新人の4人がどう食い込むか、という構図で見るのがいいんじゃないか。
政策上の論点になりそうな中原区の課題はいろいろあるけど、交通(要衝・小杉を擁する)、防災(数年前の台風で危機に瀕した多摩川)、文化施設(市民ミュージアムは被災して多摩区に移転が決定)、スポーツ施設(等々力緑地)、人口増と子育てどうすんの、といったあたり。小杉周辺の開発は一巡したと思う。
まずは富士通労組の組織内候補の井土さん。前回落選した松井さんが引いて、交代ですね。だいぶ若返った感じだけど、どうかな。組織力は落ちてるだろうし、リモートワークも進んで中原区からはだいぶ減ったんじゃないかな富士通の従業員は? という勝手な印象があるが。まあ前回は組織の候補なのに各候補の得票数が全体的に低い中で落選したから、だいぶネジを巻いて選挙運動したんじゃないかなと思うよ。政策はまだだいぶカラなんじゃないか。
次は高橋さん。教育委員会の人か。子育て・教育政策で押していて、中原区民には子育て世代が多いし、この戦略は刺さるのでは。上平間在住というので親近感もある(まあオレが独身時代に住んでたってだけだけど)。
三浦さん。監査法人に勤めていた税理士ということで、経歴は華やかなものがあるね。カネの扱いに長けている…のかな。
井藤さん。選挙公報で自転車事故の対策に関して触れているのはユニークで目を引く。だけど取り締まりの強化という対策はどうなのか…この課題で政治家が進めるタスクって、歩道や自転車道の整備とかなんじゃないのか? 他は普通の維新の候補といった感じか。
…という4人の誰が食い込むのか。新人枠が1つだとすると、まあ富士通労組の組織力がどのくらいあるのかという部分がでかいね。他の3人はあんまり強い組織を持ってないんじゃないかな。まあ現職の候補もそれほど盤石な人は多くない。市議選中原選挙区の当選ラインは大まかには5000〜7000票くらいで、そこに安定的に達することができる人、という意味ね。