味の素スタジアム。意外と行きにくい。しかも意外とアウェー。南武線の中ではホームだったんだけど、調布あたりからアウェーになってきた。京王線の中では、「川崎? 知らねーな。そんなのに負けたら何か投げるよね。むしろ壊す?」的な会話が散見された。5年に及ぶ歳月をかけて広がったであろう両者の差はすぐには縮まらないだろうし、どんな結果になっても悲観的にならないで開幕を迎えるようにしようと思った。あと…少なくとも、直す方法を知らないものは、壊さないほうがいいのではないかと思う。
メンバーは昨年のレギュラーをそのまま持ってきていた。サブの人数が多い。サブにはフッキもいて、ブラジル人4人を連れてきていた。主審は穴沢さん。いろいろ評判のある主審だ。
どちらも応援はなく、スタジアムは静寂とざわざわ感に包まれ、ある種の荘厳と表現したらいいんでしょうか、妙な感じでした。試合前の東京のテーマソング(?)の詠唱も何か宗教的荘厳さがあり、その雰囲気のまま試合が進んだというか。客の人数は当然のように東京側のほうが多い。
試合について。さすがにJ2のチームとは守備が違いました。とにかく出足が速いし、サイドチェンジにしても対応が速い。そういうわけで、ポゼッション的にはずいぶん押されていました。川崎の守備もなかなか向上していて、ゲームを支配されながらも決定的なチャンスはあまり作らせない。高さは相変わらず問題ない感じ。
攻撃陣では、昨年は我那覇が主なターゲットになっていましたが、今日はジュニーニョでした。DFからのフィードのほとんどがジュニーニョを狙ったもの。我那覇のヘディングが上手くなっているかどうか気がかりでしたが、ほとんど確認できなかった。空中の姿勢は良くなっているんじゃないかと思う。ジュニーニョのスピードとテクニックはやはり素晴らしいものがある。久しぶりに見られて、満足でした。マルクスも、昨年の春と同じくらいの状態。アウグストは今日は抜かれる場面やボールを取られる場面もあったけど、相手ボールを奪う技術については高いものを見せてくれました。ヤスも守備面攻撃面ともに改良されていた。
先制点は前半20〜30分くらい。そのジュニーニョがゴール前の混戦からのこぼれ球を押し込んだ。シュートの上手さも相変わらず。
後半はあまり激しくない内容だったが、お互い何度かチャンスはあったものの得点できず、0-1のまま試合終了。我々に大きな希望を持たせてくれる結果になりました。
何よりも、守備が昨年よりも向上していたのが目につきましたし、相手があまりカサにかかって攻めてこなかったというのもあるけど、J1中堅のクラブを相手にこの内容と結果。これで行けばけっこういい戦いができそうな気がする。
開幕が楽しみだ。