ディナモ — ナチスに消されたフットボーラー (アンディ・ドゥーガン、千葉茂樹:訳)

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ディナモ・キエフというウクライナの名門クラブの物語。ノンフィクション。バルバロッサ作戦でドイツ軍の侵攻を受けたソ連。ソ連のパン籠と言われた肥沃なウクライナの首都キエフもあっという間にドイツ軍に占領された。

そこで何が起きたのか。ディナモのサッカー選手は何をしたか? そしてどうなったか? という話。ノンフィクションだから感動のラストがあるわけでもないし、読んだからって幸せな気分になれるわけではない。

ディナモ・キエフというクラブはチャンピオンズリーグでもおなじみの強豪だが、こんな歴史があるとは知らなかった。ディナモはもともとは警察と内務省のチームだったんですね。おれたちは「俺達の誇り」とか軽々しくも言うんだけど、誇りというやつはここまでやっかいなもんなんだよ。

サッカーに何ができるのだろう。そんなことを考えようと考えまいと、クラブの歴史は続くのであった。

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