欧米系格付け会社の信金評価、「半数は財務力見劣り」(asahi.com)。
欧米系の格付け会社フィッチ・レーティングスは5日、日本のすべての信用金庫について同社が行った財務格付けを発表した。03年3月期の決算などをもとに、314の信金のうち半数近い153信金が「財務力が見劣りする」と評価された。同社は、これらの信金を健全化するには約1兆5000億円の公的資金注入が必要だ、と試算している。
かなり厳しい書き方であるが本当にこういう書き方が正しいのか。フィッチ社のプレスリリースが元ネタであるが、こちらを見ると、フィッチ、全国314信金の格付を発表 「りそな」1行分よりも少ない資本注入で業界全体は健全化(fitchratings.co.jp)というもの。かなり好意的に、穏かに書いている。
全信金を分析したところ、314のうち半分弱(48.7%)の信金が「財務力が見劣りする」と評価される結果に至った。しかし、現在の日本の金融機関の全般的状況を考慮すれば、こうした結果は驚くに値しない。むしろ、半分強(51.3%)の信金が「基本的に健全」であるといった分析結果は意外感を与えるものである。「N」格付となった153信金の預金量は約50兆円と、信金業界全体の半分弱に相当する。フィッチの試算によれば、これらの信金が「★」格付を付与されるためには、約1兆5千億円の資本注入が必要である。かかる金額は、預金量約20兆円の「りそな銀行」に対する昨年の公的資金注入額、約2兆円に比して、むしろ穏当な水準であるといえよう。
まあ、大した額じゃないのだからすぐに注入したまえ、みたいな感じ。りそなが悪すぎたのか、信金もまだまだ捨てたものではないのか。りそな=「20兆に対する2兆」、信金業界全体=「50兆に対する1兆5千億」。たしかにりそなに比べるとかなり良好であるように思える。
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