おみくじを引きに鶴岡八幡宮に行こう。思い立ったのが12:00。特に転居の吉凶を知りたかったのだ。思えば二年前にも鎌倉に行っておみくじを引き、私は会社の寮を出たのであった。サッカーが15:00から、16:30からラグビーがあるので、15:00には家に帰りたいという苛酷な条件があった。
で、12:05に家を出て鎌倉に出撃し、参道を通って手洗所で手と口を清め、賽銭を投げて二礼二拍手一礼。いざおみくじへ直行。引いて出たその数は二十八。巫女さんに「にじゅうはち」と告げると紙を渡された。おもむろに見るとそこにはうるわしき凶の文字があった。すばらしい。転居は待ったほうがいいらしい。
しかしコンピュータ屋さんとしては1つの結果だけで判断したくなく、3つ別々の神社でおみくじを引いて多数決で決めたいところだ。と往生際の悪さを見せつつ結んできた。
帰途は別の道を通りたかったので行きとは別の道と電車を使った。
…というだけならそれまでだが、その帰り道に大綱橋の上でパキスタン人(…と言っていたように思うがペルシャ人っぽかったしイラン人だったかも。忘れたしもともと私は人種の判別はできない)に「すいません」と声をかけられた。道を聞かれたと思って「はい?」と立ち止まった。
片言だったのだが要約すると、「妊娠した奥さんが日本人でいま北千住に住んでいる。そこ(東横線は日比谷線直通電車がある)の電車で帰りたいがお金がないのです」ということだった。いくら必要か聞いて、1,200円を渡した。テレホンカードも所望されたが持ってなかったので断わった。後から思えば言われた額をそのまま払うのはありえないな。1,200円欲しいと言われたら断わるか500円渡すか2,000〜5,000円渡すかだ。そのままの額というのはダメなんじゃないかな。国際法でどうなってるのかはわからないが(笑)。
その人は自転車を持っていたので北千住に帰るというのはどうかと思ったがまあ詳しい事情はわからない。悪いが凶のおみくじを引いてなかったら断わってたろう。しかし、その人曰く「あなた、いい人、親切ね。ありがとう」と。私は「てやんでい、昔は日本人はみんないい人で助け合って生きてたしそれを誇りに思ってたんでいこのコンコンチキ」…とは言わず、「奥さんと生まれてくるお子さんに恵みがありますように」とも言わず、「北千住、帰れるといいですね」とだけ言って握手をして別れた。
で、さらに帰るとビッグヨーサンの隣がLAOXになってて、11月21日OPENと書いてあった。誰にことわって店開こうとしてんじゃオラ。開店セールは常識だしヤマダ電機も対抗セールやるだろうし、どっちで何を買うか迷うじゃねえかコノヤロウ。
家に帰ったら時刻は14:54だった。
(追記) 2003-11-12 11:39
さっき聞いたがやはり今は七五三の季節らしい。どうりで鎌倉には晴れ着を着せられた子供が大量にいた。
(追記) 2003-11-30 17:45
このオッサン、さっき同じとこにまたいたよ。大笑いだ。しかし緊急時の1,200円ならともかく、あんなの繰り返してて生活になるのかねぇ。ちょっと心配になった。行き詰まって悪いことしなきゃいいけど。