腹腔鏡手術

失敗して患者を死なせた3人の医師が逮捕された、この事件(yahoo.co.jp)このへんの記事(yahoo.co.jp)も。

腹腔鏡手術は果たしてどうなのか。Googleの検索結果を見ると、難易度が高いというか、主流になりつつある方法のようにも読める。1990年頃にはすでに開発されていた技術とのことだ。問題は経験のない医師が強引に決行したということで、経験のある人がそこにいさえすればよかったのである。技術が悪役にならないことを祈る。

というのは、私も今年3月に肺の手術を受けたが、胸腔鏡手術を使った。このときの執刀医は見た目と声が私の大学時代のいーかげんな友人に似ていて(笑)ちょっと不安に思ったが、説明はしっかりしていて(大きな病院ということもあり)同種の手術の経験も豊富だということだった。

胸は腹とは事情が違うと思うが方法は同じである。棒のようなものの先にカメラやメス、自動縫合器をつけた器具があり、患者の体に小さな穴をいくつか開けて、そこから器具を入れてカメラの映像を見ながら術を行う。事情が違うというのは、そもそも肺の周囲には肋骨があり、開胸すると腹よりも患者のダメージが大きい(はず)ということだ。私の場合はカメラにうつった画像を術後に見せて、どうなってて何をしたかを説明してくれたが納得のいくものだった。

しかし、腹でも胸でも、開くよりもカメラを使った手術のほうが患者へのダメージは少なく、傷も小さくなるのは道理である。私の胸も手術で3ヶ所(以前から1ヶ所あったので合計4ヶ所)の2〜3cmくらいの傷を受けただけで済んだ。患者のための技術が徐々に主流になってきたのであり、なんで大学病院のようなところでこの術の経験がないのか、という疑問はあるにせよ(その疑問があるからこそ3人は決行したのであろうが)、手術としては間違った方法ではないように思う。

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  1. 大きな病院では、部位専門の医者がいるみたいだね。うちの母親の場合は、肩専門の人が似たような手術をずっとやってきた人が執刀したみたいで、その専門についての最新の技術なんかも追っていっているんじゃないかと思う。うちらの業界だとそういうのってあたりまえなんだけど、医者の世界にもそういうのがあるってことか。

    内視鏡に限らず、手術中に何かあったかどうかの証拠を敢えてとっておくっていう姿勢は非常にいいと思う。そういう病院になら自分の体を任せて安心できる。逆に、カルテなんて保存しません、なんていう病院なんかには絶対に行きたくない。—–

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