「三代の栄華」と言えば奥州藤原氏の枕詞である。中尊寺金色堂とか。あるいは「一睡(一瞬)の内にして」と続くかもしれない(奥の細道より)。芭蕉も一句ひねっていて、名句だがどんなのだったか忘れた。五月雨を集めて早し最上川…違うな。しずけさや岩にしみいる蝉の声…これも違うな。ああ松島や松島や…違いすぎる。
あのへんで金が採れたんだよねむかし。砂金ね。それで藤原氏が栄えた。いまでも秀衡塗という漆器がけっこう有名。ちょっとぶ厚くて菱形の金箔が貼ってある。普通に使っていると当然、金箔がハガれる。
その栄華の舞台、平泉が合併で揺れているらしい。名前とるか財力か、岩手・平泉町は合併問題で大揺れ(yahoo.co.jp)という記事。
title="名前とるか財力か、岩手・平泉町は合併問題で大揺れ">
議会は藤原氏と縁の深い衣川村、町は財政規模の大きい一関市などとの合併を主張し、真っ向から対立している。
小学生の頃、平泉の近くの街(…街?)に住んでいた。その頃、家族で一度行ったが、今また行ったら、いろいろ違うことがわかったりするんだろうな。衣川の坂(弁慶が立ち往生した坂?)とかはおぼろげに覚えている。