今日は会社の帰り途、このへん(yahoo.co.jp)で、妙な人がいた。1人は植え込みに頭から突込んでいて、もう1人は地面を叩いて大喜びしていた。目が合いそうだったので、猛然と横を通り過ぎようとしたら、地面を叩く男に通せんぼされた。彼は言った。
助けてくれよ、こいつ助けてくれよ、芝生に、芝生に…
表情はなんというか…喜色満面で、とりあえず突込んでいたのは芝生ではなかった。私は述べた。
っていうか芝生じゃないし。
彼はなおも懇願した。
こいつ助けて。誰も助けてくれないんだよ。
そりゃそうだ。で、奴が腕をつかんできたので、私は「芝生」のほうに彼を押しやって
君が助けりゃいいじゃん
と言い放った。と同時に奴も植え込みに突込んでいった。私が突き飛ばしたわけではない。あとは知らない。
そんで、こいつヤク中かな、とかって思った。酔っぱらってるような感じだけど度を越している。何度か振り返ったが追ってこなかったので安心した。
あるいは植え込みに突込んでいた奴は本当に助けが必要だったのかもしれない。助け起こしたら血まみれだったりして。とりあえず明日の川崎ニュースに注目することにしよう。
少し歩くと、パトカーが奴のいる方向に向かっていた。偶然かもしれないが、おまわりさんなら助けてくれるかもしれない。私はそれを願った。
(追記) 2003-08-08 20:36
同じ場所を通ったが(基本的に会社帰りに毎日通る)、花も活けてなかったし、タバコのハコや酒もかざってなかった。hoge中の喧噪を感じさせない平穏な歩道に戻っていた。
とりあえず、第三者的にはすんげえおもろい。そのあと、なべも「押すな!押すなよ!」とか言いながら植え込みに頭を突っ込むと、彼らの気持ちが原稿用紙5枚ぐらいには表現できるかもしれないのに。—–