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山椒の実

Category: Nature

森は怪しいワンダーランド (田中 淳夫)

森林ジャーナリストという職業…があるのかどうかは知らなかったが、そういう人が書いた、森の本。面白い話もあり、真面目な話もあり、森にまつわるいろんなエッセイが並ぶ。

結構楽しめたよ。探検部出身の人はやはり面白いよね。真面目方面の話はまぁ…よく分からないというのが正直なところ。正解が…この人の言うことが正しい方向なのかどうか判定できるだけの知識がないんで。

個人的な話をすれば、私の祖父は林野庁に勤めていた人で、街や公園を歩いていてもあれはナラだクヌギだなんちゃらだと教えてくれたのだが、今に至っても私は全く判別できない森音痴です。まーでもツツジとツバキくらいは判別できるかな。

動物になって生きてみた (チャールズ・フォスター)

イグノーベル賞受賞。奇書の一つだろうなこれは。動物になって生きてみた、タイトルそのまんまの話。のっけからアナグマになってミミズ食べてるし。

比喩的な叙述が多すぎて読むのが疲れたよ。こんな話、ここまで字数を稼ぐ必要があるんだろうか。外国文学に特有のアレですね。あっちでは単語数でギャラが決まるため、良い作家は無駄に多くの単語を費やす傾向がある、とかいう与太話だか本当の話なんだか分からない説もあるよね。

とりあえず、キツネの「もしもし」の話が印象に残った。日本人が電話で「もしもし」と発声するのは、キツネは「もしもし」とは発音できないため、キツネに騙されないようにしている…という話ね。なるほど! そうだったのか。