Skip to main content

山椒の実

Category: Animal

クサリヘビ殺人事件 蛇のしっぽがつかめない (越尾圭)

衝撃的なヘビ殺人の開幕には度肝を抜かれた。まだらの紐が…しかし現代日本ではナントカ条約やら絶滅危惧種やらが絡んで、ラッセルクサリヘビで人を殺すと大変なことになるんだ。

アクションあり友情あり裏切りあり陰謀あり、いろいろ要素が詰め込まれていた。クライマックスはかなり大掛かりなものになった。すごい手間がかかっていて、この金額では儲けも出ないんじゃないかな。どうぶつを殺すなよ。人間もそうだが。

物語を振り返るに、序盤で動物病院に入院中のペットまで死なされたのは最後まで納得がいかなかった。ゆるせん。あとはクサリヘビの入手方法はかなり難度が高かった気がするがサラッと流されてしまった。クサリヘビも、可哀想に。道具じゃねーんだぞ。

ニワトリ 愛を独り占めにした鳥 (遠藤秀紀)

ニワトリはなぜニワトリなのか。おおニワトリ、ニワトリ! あなたはどうしてニワトリなの? 生物学者は語る。

最初の章からすごいな。現代の鶏卵鶏肉生産の効率化が冷徹な描写で語られる。この工場的な生産体制において、愛とは。いろいろな品種改良の話、文化的な話も。

セキショクヤケイというニワトリの原種を追う話が全体を締めつつ、ところどころ皇室を絡めながら感情や好悪を込めてニワトリを語るのだ。オジサンはあまり好き嫌いを前面に出さないほうが…とヒヤヒヤしてしまう。

タコの心身問題 頭足類から考える意識の起源 (ピーター・ゴドフリー=スミス)

LLMの発達で新たな知的種族が誕生しつつあるが、彼らは進化の樹形図の中ではどのように表現されるのだろうか? その謎を解くため、我々は頭足類の世界を探検することにした。

…のだけど、なんか哲学系の人が全体図をこねくり回しながら書いているから、エディアカラやカンブリア紀だの、、、なかなかタコにたどり着かないという。

それでも興味深い話は多かった。視神経が腹と背にあって、意識上は目が見えない人が障害物を避けられる話とか。ホワイトノイズのホワイトクリスマスの話とか。200年の時を生きるメバルとか。煮付けてる場合じゃない。そして全くタコじゃねーけど。