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地方選 展望

今回のはなんだ、知事選と県議選と市議選の3本立て。中原区の状況はどうか。

知事選は無風ですね。現職と共産党の一騎打ちですが共産党に勝ち目はなく、吟味の価値はなさそう。順調な県政ではなかったという印象だけど、取り立てて争点もないです。政令指定都市である川崎では県の存在はそれほど大きいものではないし。

県議選。これも政令指定都市では(略)だが、定数3人に5人が立候補なので、少しは見てみるか。現職はたきたさんと日浦さんの2人(欠員1)。

川本さん自民党
たきたさん民主党
君嶋さん共産党
日浦さん維新の党
徳安さん無所属

徳安さんはルネッサンスとか言ってた阿部前市長の系列ですね。川本さんは新人ですが死去した田島県議の後継。この人は党の力関係で言ったら当選するでしょうね。しかし川本さんは選挙戦やってたのかな。選挙公報で名前を知ったくらいで、一度も名前を聞かなかった…逆に徳安さんはよく小杉で立っているのを朝に見かけた。日浦さんも最近はよく見かけたし、たきたさんも本人は見たことがないけどポスターは立ってたりした。君嶋さんは見たことがない。…まあ特に目の敵にするほど落としたい候補もいない。

争点は何なのか。議員定数/報酬削減(川本/日浦/たきた/徳安)、こども医療費拡充(たきた/君嶋/徳安)、警察増員(たきた/徳安)、がんセンター(川本/たきた)、老人ホーム(徳安/たきた/君嶋)あたりが共通しているところ。あとは小杉の開発関連や地震対策とかをポツポツ言ってたり。他には道州制的な政治体制組織の変更を目指す話をしている人(川本/日浦)も。私は道州制けっこう好きなんですけど最近は下火ですね。

議員定数削減って、5人中4人(共産党の君嶋さん以外の全員)が選挙公報に書いているけど、こういう話って実現するんでしょうかね。みんなが賛成だからって実現できるとは限らない。

次、市議選。定数10人で16人が立候補。所属は自民3、民主3、維新2、共産2、公明2、日本を元気にする会1、無所属3。

松原さん自民党
押本さん民主党
末永さん自民党
市古さん共産党
原さん自民党
潮田さん民主党
松川さん維新の党
かわむらさん無所属
吉岡さん公明党
荒居さん無所属(中原区の緑と笑顔を守る会)
松井さん民主党
大庭さん共産党
重富さん無所属
小野寺さん維新の党
小林さん日本を元気にする会
川島さん公明党

まず、初めて目にする「日本を元気にする会」とは何ぞや? どうやらみんなの党で維新の党に行かなかった人の一部が集まった会派らしい。いつの間にかアントニオ猪木が合流している。ふーん。

選挙カーに遭遇したのは川島さんのみ。余談ですが私は選挙カーに遭遇するとほぼ確実に手を振ります。けっこう喜んでくれるので皆さんやってみるといいと思います。川島さんの車も大層喜んでくれました。

他、実際問題としてほとんど誰も知らないんだよね。松井さんは前職の労組の執行委員やってた人だけど、駅前で立っても名前連呼しかしていない体たらく(まともにしゃべってた徳安さんらと比べると…)。あとは選挙公報を見るに宮内出身で鳥人間の重富さん26歳か、おやじの会(←私は所属していない)の松川さんあたりか…地元出身アピールはまあ市議会だとかなり有効でしょうね。原さんは自民党だったのか。キャッチフレーズ的なものに「創」の字を使っているので公明党の人だと思ってました。

だけど、どの候補もいまいちピンとこないなぁ。

テーマで言うと現在最も関心が高いのは私の家族構成からして子育て支援系なんですけど、日本の子育て支援はちょっと病んでいるという印象を持っている。中原区で言うと(公立)小学校が1学年2000人いて、それがだいたい子供の数に当たるわけですが、幼稚園に通ってるのが1学年1000人ですから、幼稚園と保育園で半々くらいと見るといいと思います(実際は保育園に入っているのは750人程度で、残りの250人は待機児童の一種…しかし待機児童としてカウントされない子供が多い)。

幼稚園と保育園の区別というのは縦割り行政の弊害の典型で、文部科学省(幼稚園)と厚生労働省(保育園)の縄張り争いの産物。子供を持たない人には両者の違いが分からないと思いますが、幼稚園は子供の教育のための施設で、保育園は働く親のための施設です。ゆえにサービス内容が違うんですが、親からすると長時間預かってくれる上に補助金ジャブジャブで金銭負担が少ない保育園のほうが使い勝手が良いのは明白です。幼稚園なんて4時間くらいしか預かってくれない(週一で2時間しか預からない)ので、共働きはできないし、専業主婦同士のママ友づきあいも濃厚で面倒くさい。当然のように平日に行事をぶち込んでくるし。

だから近年の労働環境の変化により、幼稚園の人気は低下しており、保育園落選組を入れても定員割れ状態が続いています。要はサービスが良いほうが安いのだから当然ですね。一方で保育園の中でも、認可だの何だので補助金の入り方が違ってて、ざっくり言えばこれも良いところほど安いという経済原理とかけ離れた状況に置かれているんですよね。何なのこれ!? 誰が作ったんだよこんなクソ制度、と思ってしまう。

その中で地方議員の候補が何言ったところでね。子育ての補助は金銭補助の総額を下げたとしても、制度変えたほうがいいと思いますよ。例えば保育園幼稚園関連の補助を0にして、子ども手当みたいに所得別に直接金銭支給をする。そして保育料は全部市場原理に任せたらどうかな、と思っている。サービスに応じた対価を払わない構造になっているからおかしくなる。地方選でどうなる話でもないですね。