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川崎ワールドカップ

テセと川島が移籍だそうで。まあ、よかったですね。今までの活躍には感謝してますよ。

確かに彼らはそのポジションでひとつ抜きん出てはいたけど、川崎としても出て行かれるのは想定通りであって、層を厚くしていたポジションですから、よそから見るほど大きな戦力ダウンにはなりませんし、裏切り的な感情を持つような去り方ではなさそうです。本人たちも気持ち良く出ていけるんじゃないかな。

川崎のGK陣は杉山の実力は証明されているし、相澤も実績があります。安藤はちょっとプレーを見たことがないのでよく分からないけど、相澤杉山の二人のセービングの技術は川島と遜色ないです。川島が優れていたのはキックの精度や足元の技術、守備範囲の広さといった総合力ですね。そこはDFのフォローや前へのボールの運び方を工夫して、チームで補える話ではある。

FWについては、川崎には矢島という(ケガさえなければ)テセに匹敵する優れたFWがいますし、ジュニーニョの復帰が非常に大きいので、戦力的には中断前よりもアップしますね。個人的には売りに出ている高原を試しに取ってみて欲しいけど(笑)。ジュニーニョの復活に加え、DF菊池の復活で中断明けは鬼に金棒ですよ。死角がなさすぎて逆に怖いぜ。

川崎でここがいなくなると一番困る、というのは勇介とか小宮山のポジションですね。井川を回せば戦えはするけど、勇介が素行不良でクビになる年に限ってはシーズン諦めるしかないんじゃないのかな。久木野を呼び戻すとか、久木野時代に使った左右非対称フォーメーションで登里や楠神を使うとか、やりくりはあるだろうけど、もしここが突然いなくなれば戦力ダウンは大きい。ということは中断明けは相当キツイのか…

どっちなんだよ。

それは置いといて、この「川崎ワールドカップ」というタイトルだと、どうしても触れたくなるのが「中村憲剛の40分」です。フロンターレはワールドカップに選手を4人送り出しましたが、サポの思い入れ度では憲剛が一番ですよね。私にとっても、最初に見たとき彼は鬼木(現コーチ)のサブだったんですから。歳月は流れ、若者は29歳になってワールドカップの決勝トーナメントに出場するまでになった。

憲剛は80分過ぎに投入され、ひとまず10分間のプレータイムを与えられました。川崎市内のお茶の間界隈では、もう憲剛しか見てなかったですね。彼に与えられたタスクは(もちろん想像ですが)、「勝つにしろ負けるにしろ、試合を決めてこい」というものです。憲剛が入ることで攻撃はかなりスムーズになりました。リズムは確かに変わった。密集でスキルフルなドリブルも見せた。ただ、リズムが変わっただけで試合を決めることはできませんでしたね。そこは不満です。

「たられば」はある。玉田がグラウンダーで出してくれれば仕事を果たせていたわけだし。主審はロスタイムが始まる前に笛を吹きましたけど(これは珍しい)、あと1分もプレーさせてくれてたら何か起きたかも。

結果的には40分のプレーでは与えられた仕事を果たせずに終わりました。ゲームの結末は有名なので省きますが、この唯一無二の40分、本人は満足していないだろうなぁと。

思えば、あの日の横国の代表デビューの試合に近かったですね。プレーはして、実力は示せたと思うけど結果は出せなかった。代表デビューの当時も、確かその1週間後にゴール決めてた。もう1試合、もう1試合あればね。

でも、チャンスは1度。2度目はない。そういう世界で起きたお話。

ひとつの物語が終わると、すぐに次の物語が始まります。