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山椒の実

Category: YouTube

宇宙に花火を。 (松井尚斗)

YouTuberの、YouTuberによる、YouTuberのための小説。まーそれだけなんだけど、なんで見たこともないYouTuberの本をオレは読んでいるのか…視聴者でない一般人中年男性が読むに耐える内容なのか。

…と思っていたけど、読んでみると、なかなかいい小説を書くじゃないですか。すごい。普通に引き込まれて眠れずに一気に読んでしまった。思った以上に心が動かされた。こういう本を読むのは気分がいい。

それにしても、GWなのに、読み急いだなー。ペース配分をちょっと反省するくらいに読んでしまった。残り時間は何を読めばよいのやら。

今日ヤバイ屋台に行ってきた (坪和寛久)

YouTubeの人気チャンネルで、私もよく見ていた『今日ヤバイ奴に会った』の人の初の著書。動画やインドや自分の人生の一部についての文章がある。

実際コロナで世界がヤバいことになってから見る頻度が減っていたんだが、本が出たらまあ、買うよね。カーンさんのこととか、あの謎のドジっ子お姉さんの店とかも載っている。ただこの本は動画の面白さには勝てないかなー。一応チャンネルの説明をしておくと、インドの屋台の動画を出してくれているチャンネルね。まあ、料理動画の一種よ。パンを自作してた頃は、このBGMを頭の中で鳴り響かせながらこねていたなー。

13th 憲法修正第13条

netflix産の長編イメージビデオ? アメリカの黒人の苦難に関する語り。これはビデオではなくて本で読むべき内容ではあるが、最近はこういう難しい内容も動画で見る需要があるんだろうね。映像自体の持つ力も大きい。私もYouTubeで無料公開だったので見たクチ。いま話題のやつですね。

合衆国憲法の修正13条。南北戦争の後、黒人を含めた人権に関する項目になったが、犯罪者を除くという項目が悪用される。結果、世界の囚人の4割をアメリカが占めることになった。そして囚人は黒人の率が多い。マイナスイメージの流布もあって…

誰が音楽をタダにした? 巨大産業をぶっ潰した男たち (スティーヴン ウィット)

現代のデジタルミュージック時代をもたらした人々について綴った力作。かなりの力作ですよこれは。5年かかったらしいですが、それだけのことはある。歴史に残る著作かもしれないね。

その、それぞれの立ち位置ね。3つの視点がある。それぞれ大物で、

  • 表の音楽界の大物
  • 技術者の大物
  • アングラの海賊の大物

という3人の人物。音楽ビジネスを壊し、再生させるのに必要だった3人。前者2人は金持ちになったけど、最後の海賊の人達は大して儲かってないね。みんなほぼ無罪で、有罪になったやつも数ヶ月で出てきて普通に暮らしているらしい。なるほど。