あのイスラエルの本に関するNHKの特集を本にしたもの。日本でもインタビューを敢行。インタビュー対象の多様性については、イスラエルの元ネタと比べてどうか。会社などで働きたかったのに子供を生んだから働けない人生になった母親が多いのはそうなるだろう。気になるのは氷河期世代が多いこと。そして父親は家事をしない。この世代の父親には育休制度がないのよね。自分もそうだが、先進的な会社が男性育休を推奨し始めたか始めないか、そのくらいの時期。制度化されるのはもっと後のことだ。私の時も、確か積立休暇みたいな、入院するときに使うための休暇制度? みたいなやつしかなかった記憶がある。あと、祖母になっている人は対象者に入っていなかった。世代の多様性は低い感じか。
私は、どっちかというと社会的というよりも本能的に母親になることに違和感があるケースに興味を感じる。そういうのってあるんじゃないかと思っていて。本能的母化拒否。確率的に発生するのでは。この本でも、そういう人もいた。哺乳類に植え付けられたバグではなかろうか。野生動物にもそういう個体がいるんだろうな。太古から続く謎? 一見、種の生存には不利だが、実は有利な面があったりして。どんな理屈があるのか。
 山椒の実
 山椒の実