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山椒の実

Category: Security

私はこうしてストーカーに殺されずにすんだ (遙洋子)

現代サバイバル術。生き残った者が知識を伝える。バリツの次に学習すべきと思って読んでみた。さてどう戦おうか?

かなり壮絶な戦いを生き抜いた人物なんですね。歴戦の猛者だ。芸能人は大変だな、という月並みな感想を持ったが、今や被害に遭うのは芸能人とも限らんからな。

自分はそこまでの執着心を持ったことがないので犯人の心理が良く分からないというのが実際のところ。どうなんだろう。いろいろな例で考えてみる。私は例えば、結婚していたり子供がいたりするけど、それらを取り上げられたところで? 第三者からの理不尽な扱い(誘拐とか)なら必死に取り戻そうとなるだろうが、本人がマジで嫌がって離れていくなら、まあ。幼少の頃から興味を持ち四半世紀に渡って従事する職種があるが、うーん、これに関しては生きていくのに有利だから、今の会社辞めても似たような仕事をするんだろうけどねえ。でも無理になったら別のことをやると思うなあ。20年以上フロンターレを応援しているが、なんか不祥事を起こして出入り禁止になったりしたら、どうしようかな。巨人の二軍かブレイブサンダースでも見にいくか。PythonとGolangを多用しているけど、使用禁止されたら? うーん、どうしようかな。なんかの言語を見つけるか。vscode禁止されたら? 俺たちにはvimがある。いっそemacsに戻ってもどうにかなる。

シャーロック・ホームズの護身術 バリツ (エドワード・W.バートン=ライト)

読まずにはいられない魅力のある本だ。タイトルだけですでに勝ってるよね。子供の読書感想文に選んだら選者の多くにはストライクかもしれない。うちの子供は、読書感想文を書いて提出する宿題が出るような年齢は過ぎてしまったのだが。

日本が世界に誇るあのマーシャルアーツ。ホームズをモリアーティ教授との死闘から救い出した護身術。一説には伊藤博文が直伝で少年時代のホームズに教えた武術だったりするのだが、その謎を解明するためのキーとなるような本。この本では、バリツの最有力候補である、バーティツについて詳細に記述し、現代の格闘家を啓蒙するのだ。愛用のステッキがうなりを上げるぜ。

中身を見ると、確かに和風の武術が含まれていますね。柔術系で、中心線を意識して対角線上で逆方向の力を加えることで、少ない力で相手の体を回転させたり。後の先みたいな概念もあるし、関節技も駆使している。

国のために死ねるか 自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動 (伊藤祐靖)

能登半島沖の不審船事件で煮湯を飲んだ自衛官が、その経験を元にいわゆる特殊部隊の創設に関わり、退職後も技能を磨く人生を送る。その一端に触れることができる本。国とは。そのアイデンティティは。

火力のあるデカい本隊だけでは対応できないような、戦争未満の事態が念頭にあり、そのための技能を考えるとそれは特殊部隊、という単純な話ではある。だけどその特殊部隊も人間と道具で構成されているわけで、ではどんな技能を持つ人間達にどんな道具達を組み合わせればいいのかって話になる。特殊部隊は持てる火力も低く安全性が低い場所に行くから…

民間人のための戦場行動マニュアル もしも戦争に巻き込まれたらこうやって生きのびる (S&T OUTCOMES, 川口拓)

危機的状況を生き延びるための知識を集めた本。著者は自衛隊の教官?

興味深い知識はあるし、自衛隊がどんなことを想定して守備しようとしているのか、窺い知ることができる。まあ実際は想定通りには来ないんだろうけど、前触れがあるだろう、という想定はどうか。ウクライナでのそれのような大規模な侵攻を考えれば、前もって危機の情報を得られるのは事実だろう。

それで、その情報を見てから準備していたんじゃ間に合わないことは想像できるよ。そこでこういう本なんだな。

あなたのセキュリティ対応間違っています (辻 伸弘)

なんだかAmazonの書評で突出して評価が高い書評があることで一部に有名な本。買ってみたけど、話題の部分はまあそういうことだよね、という気がした。そういう個人的な事情に関してはあまり興味はない。

本の中身としては参考になる部分もあるし、専門的な本というよりは読み物として普通の人が読める本なので、私もそういう風に普通に読めた。一点ケチをつけるとすれば、脚注がうざいね。SNS…Social Network Serviceの略、って何回もうざいわ、っていう。最初につけるとか、全部のページのSNSに脚注を書くのであればひとつひとつ「Twitterみたいなもの」「Facebookみたいなもの」「Instagramみたなもの」って感じでずらしながら全部違う脚注にするところじゃないの?