いわゆる8050問題。50代の引きこもりの面倒を80代の親が見ているという、ある種の地獄を観察する。一種の共依存みたいなもんなのかなぁ。そして親もしくは子…そのいずれかが死ぬ。どうなるのか。能天気でもあり、しかし壮絶な話が続いた。
思ったのは、「人に迷惑をかけたくない」という意識は危険だなと。人は単独で生きていく種族ではなく、迷惑をかける/迷惑をかけられる範囲がその人物にとっての「世界の広さ」でもある。引きこもって家族にしか迷惑をかけていないなら、その人物にとっての世界は家族しかなくて、それ以外の社会との縁がなくなってしまうっていう仕組みと捉えることができるんじゃないかな。誰しも迷惑くらいかけるよ。私がこの文章を書いているのも、読まされる方にとっては迷惑の一種ではあるだろう。