物理学者のシリーズの2作目。オカルトに科学で対応する、短編集。仮面ライダーゴーストの不可思議現象研究所みたいな感じ?? ではないが。
割と好きだよ、こういうの。まあ物理よりも心理寄りになってしまっているのが玉に瑕? とも言えるが。でも、最初の森崎レミの話はちょっと無理があるんじゃなかろうか。いかに無理でも、ありそうと思わせるだけの筆力は、あったと思うが。続く4編はとても良かった。
物理学者のシリーズの2作目。オカルトに科学で対応する、短編集。仮面ライダーゴーストの不可思議現象研究所みたいな感じ?? ではないが。
割と好きだよ、こういうの。まあ物理よりも心理寄りになってしまっているのが玉に瑕? とも言えるが。でも、最初の森崎レミの話はちょっと無理があるんじゃなかろうか。いかに無理でも、ありそうと思わせるだけの筆力は、あったと思うが。続く4編はとても良かった。
物理学探偵ミステリ。映像化もされていて、割と有名らしい。短編集ですね。提示される自然な謎を自然に解いていく。推理小説ってのはこう、現実感のない設定じゃなくてさ、こういうのがいいんだよ。と思ってしまった。ほどよい。
登場人物もそれぞれ深さ広さがあって、魅力的ですね。結構長いシリーズのようで、今後も長く楽しめそうな気がするよ。
孤島ミステリで針の穴を通すような凝ったトリック。無理のある設定。めちゃくちゃな名前。どうなんだこのベタな…
という印象もあるが、文章の軽重もちょうど良く、探偵の特性もあって、割と楽しめた。映像化したら面白そう? だけど。まあもうちょっと違う読書路線にしようかなと思ってたところだからなー。
加賀恭一郎シリーズの短編集。練馬署の。以前に何冊か読んだことがあるなー。バレリーナのやつとか。この本にも冒頭の短編はバレエ関係で。当時の登場人物が出てくるかと思ったが出てこなかった。おそらく加賀が確認をとったという有識者があの人なんじゃないか、程度な感じかな。
「嘘」というテーマのある短編集ということで、かなり秀逸だった。変に不自然な舞台設定で凝るよりも、こういうのがいいんだよな。
3部作のラスト。
なんかフラフラしたミステリだったなーというのが印象。主人公に人物性がないというか…無理矢理つけたしたけど、そのまま行っていいんだっけ、みたいな感じで。
ちょっと自分の好みとは趣向が違うかな、という気がした。4件目は、犯人にとってはとんでもなくアンフェアで、可哀想すぎた。最後は少しだけ救いを残す結末になったのは良かったが。全体のプロットとしては、小さな謎と大きな謎、という構図はシリーズを通して変わらなかったね。
少し捻ったミステリの短編集。SFチックな設定が多いのが特徴かなー。いきなり透明人間になる病気と来るわけだからね。SF的設定ってトリックの仕掛けに使うには、悪くないものですけど「あーこの本はそう来るのね、了解」みたいな受け止め方をしてしまう。
でも私としては、途中の、オタクのやつが良かったな。なんつーか、優劣ではなくて、その辺は単に好みでしかないが。
名探偵の証明の続編。蜜柑が曰く付きの人々と一緒に密室用建造物に閉じ込められて、謎を解く。ハードボイルド感を漂わせていた前作の主人公・屋敷は話にしか出てこなかった。
大まかなプロットは一緒ですね。現地で大小様々な謎を解く。後日、大きな謎を解く。後日のやつは、蛇足という感じもするが、このシリーズのスタイルなんでしょう。シリーズと言っても次の3作目が最後みたいですが。
3作目も読む予定ではいます。そのくらいの面白さはあったと思うので。
有名人な名探偵が名探偵という職業を意識しながら生きていて、そして世代交代していく。昭和と平成…
大小様々な謎を息をするように解きながら、大きな謎に挑んでいく。圧倒的な勢いで迫る老い、無垢な若い才能への嫉妬と挫折。その先にある再起。無意味なエロシーンは誰得なのか? 挫折の日々に関する描写は上手いと思った。
最大の謎とその謎解きに関しては、ちょっとやりすぎたんじゃないかなと思った。
「名探偵もの」っていうのもちょっと書く側が意識に入れすぎると、違和感が大きくなりすぎるので良くないんじゃないかな。たとえば自分が高位のエンジニアだとして、「名エンジニアです」と名乗るかというと? スポーツ選手だったとして、「どうも私が名選手の〇〇です」と名乗るかというと?? 普通に探偵で、事件を解決すればいいじゃないの。
ハードボイルドもの。刑事と、比較的ありきたりな復讐物語…という構図。舞台となった京都っぽさは出ていない。私も京都周辺の地名に疎いので、なおさらわからん。偽名と本名の対応という謎が特徴か。
読むのに苦痛があったわけではなく、すんなり読めたけど、あんまり心は動かされなかったな。
ハードボイルド・オタク・サスペンス・アクション・ミステリ。それらを融合するとこうなる。
かなり面白かった。登場人物がそれぞれマニアで、喋る言葉が極めて早口。