医療ミステリ? という区分でいいのかな。診断をつけて事件を解決していく。主人公の視点がなくて、周囲の医師が謎を解こうとしていい線いくんだけど、最終的には主人公が解決してしまうという。
専門用語は分からないながらも、練られている感がしっかりあって、論理も理解できる。だから読む楽しさがある。かなりの良作だった。
医療ミステリ? という区分でいいのかな。診断をつけて事件を解決していく。主人公の視点がなくて、周囲の医師が謎を解こうとしていい線いくんだけど、最終的には主人公が解決してしまうという。
専門用語は分からないながらも、練られている感がしっかりあって、論理も理解できる。だから読む楽しさがある。かなりの良作だった。
以前に読んだ本だと画像診断を増やしたらどうか、という感じだった。この本は解剖してきた人の著書だけに、ひたすら解剖。
死因をちゃんと調べましょうよ、という方向は共通か。
しかし、医療事故に関するものが多いね。医療事故は基本的に免責した方が幸福な社会を築けるんじゃないのかな。そのかわり、ちゃんとポストモーテムやって原因を分析、共有して再発を防ぐ。責任追及してなくなる事故は多くない。
と、いうのが現代科学技術の常識だ。
だからしっかり死因を明らかにするべし、という方向に関しては非常に納得感がある。犯罪性を持たせるにしてもそうでないにしても、まずはそこからだよね。
外科医が医者の世界について語った本。まあ読み物としては普通に読んだかな。自分にとっては、それだけだった。文章は読みやすかった。
自分は何を考えてこの本を読もうとしたのか。それが思い出せない…
児童精神科医による現代の病? についての解説。あまり知見も確立していない分野であることもあり、いろいろなことが羅列されてとっ散らかった印象。つまみ食いして読むことを前提としているのかも?
それでも、大事なことは見えてくる。自分を省みて、考え直させてくれる内容もあった。
最近書かれた本なので、最近の話題にも触れられている。COVID-19の影響であつ森が流行ったとか、そういうの。
自分の子供もゲームは大好きだし、親としてはやりすぎは気になるところ。そもそも子供は約束を守れないものであるという話には感銘を受けた。実際うちでも守れていないが、それに対する怒りは感じる必要のないものだった。男子なら約束したことは実行されたも同然、という感覚があるんだけど、それは大人の男に限定の話だった。…男だの女だの言うと最近は良くないのかな?
日本に静かに蔓延するC型肝炎。その感染経路は?
第5福竜丸で放射性物質を浴びた船員はその治療過程で大量に輸血を受けたが、当時の輸血用血液に問題があり、生き残ったほぼ全員がC型肝炎のウィルスを保有することになった。輸血、予防接種の注射針や管の使い回し。技術的な欠陥があった鉄砲注射。ありふれたインフルの注射で感染した人も多いようだ。どの程度広まっているのか、その実態は分かっていない。
私も子供の頃に鉄砲注射を受けたことがあります。流れ作業でザクザク注射が進んでいたが、あれは痛かったな。確かに今思えば不気味でもあった。そして、いつの間にか、なくなっていた。実際には前の人の血液とかが混入しやすかったらしく、C型肝炎の蔓延の一因になったようだ。そして記録にも残っていないとか。まるでなかったかのように誤魔化していて、被害も有耶無耶に。うん、ありえんな。
死んだら画像診断(CTやMR)取りましょうよ、という本。死因の特定にもつながるし、解剖と比べて死者/遺族にも医者にも負担が軽い。結果が出るのも早い。生きてる間は割と気軽に画像診断しますよね。病気が治った後なんかは特に。で、死んだ時になると画像診断なしにいきなり解剖になってしまうと、治癒後の状態と死んだ状態の比較ができない。学問としてはそれは困るし、世の中にとっても悪くないものですよ、という話。
難しい書き方をしているが、筋も通っているし妥当な見解に聞こえる。虐待とかで強く引っ張られたりすると身体の中に気泡みたいなものができることがあるらしい。こういうのは解剖すると逆に分からなくなるとか、そういう話もあった。解剖と画像診断は相反するものではなくて、検視→解剖となっているのの間に入れれば良くて、画像診断だけで済めば解剖しなくて済む場合も多い。実際解剖に至るのは全体の死者のうちのごくわずか。画像診断を多めにやって解剖減らすとか、やり方はいろいろ考えられるだろうと思った。