仏教の成立とかそういう歴史をなぞっていく本。こういう本って面白い率が低くてたいてい読めないんだけど、これは割と面白かった。なにせブッダが実在しないという結論に達するんだから。ブッダ…その謎めいた男。
まあ日本に入ってきてるのは大乗仏教という、かなりエンハンスされたブディズムだからオリジンがどうなっていようが正直どうでもいい話。ブッダそのものに光を当てるという作業がキリスト教徒が見たブディズム研究によるものというのは割と納得が行く話なんだ。キリスト教ってのはジーザスがいないと始まらないわけだし今でもジーザスの言葉や事蹟を大事にしているからね。だがブディズムは違う。