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山椒の実

Category: Diary

交通誘導員ヨレヨレ日記 (柏耕一)

出版業界の高齢者が、生活に困って警備員(工事現場や駐車場での車の誘導)のバイトをする。割と本気で、取材ではなく本当にやってる。こないだのあたらしい無職に似ているけど、より振り切れてる感じだな。

しかし70代だよこれで…私の祖父は80代まで生きましたが終盤はボケて徘徊、施設に入ったらあとは寝たきりだったので、活動できたのは実質70代まででした。父は70代で病死。なので自分も70代というのは生活のためにもがく段階ではなくて、終活するイメージでいたんだけど。今後の人生設計どうしよう。年金だけで生活費出せるとは思えねーし、警備員みたいな体使う仕事せにゃならんのか? 実際こういう警備員は70代が多いんだってさ。

あたらしい無職 (丹野未雪)

フリーの編集者の日記。非正規雇用の末に転職、人生初の正社員となるも1年で辞めてまたフリーに。ツテも多くて仕事もやってて、普通にフリーの編集者まるだし! って感じで、あんまり無職って感じでもないんだけど。日記形式で淡々と必要最低限の言葉を無駄なく連ねている。まあ後半はバイトとか借金とかしたりして、生々しい話では、あるよね。

「無職って感じ」って何かと言われるとまあ…よく分からなくなっていくわけですね。この本を読んで、さらによく分からなくなっていく。この人のこの状態は果たして、無職なのか? 本の中の描写では「求職中」すなわち「無職」みたいな扱いをされた場面があったりした。「無職」は求職すらしてない、ニート寄りの意味が強まる印象がある言葉。